2009年11月21日

小さなリフォーム

サラリーマン時代に担当したお客様から相談です。
実家のリフォームを診て欲しいとのこと。
鼻の下を伸ばして打ち合わせにお邪魔すると、
台所と浴室、トイレの更新でした。
残念ながら断熱改修はありません(涙)

間取りの変更もほとんどありませんので
図面なしでも工事ができるのですが、
紹介して下さったお客様もありますので
改修前後の平面と、設備の仕様書を作成し、
いつもの工事屋さんに改修内容をしっかり伝え
見積もり内容を精査し責任は果たしました。

kas0837.jpg

古いキッチンを外したら想定外の納まりでびっくりしました。
将来誰に見られても恥ずかしくない仕事をするのが職人だと思います。
職人仕事は時間軸上にありますので
たとえ自分が亡くなった後でも、
誰かがその仕事を褒めてくれると喜べます。
空の上から「だろ〜」なんて言いながらほくそ笑むのを想像してます。

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追記:
丁寧な仕事をしている建物には経緯を持って接します。
名前も知らない職人さんが「だろ〜」と笑っている姿を想像して。
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2009年11月20日

切れた!縮まない!

「湯本の家」のお客様からメールがありました。
ハニカムスクリーンを操作するヒモが切れてしまったとのこと。
幸い竣工後1年以内でしたのでメーカーの保証期間内でしたので、
無償で直していただけますが、焦りましたね。

内装業者に取り付けていただくと工事費がかかるからと、
ボクが採寸し、注文取り付けまでしたので、
当然クレーム処理もボクの仕事です。
その辺の事情をちゃんと理解して下さっているお客様ですので
大きな問題にはなりませんでしたが、
「湯本の家」以降のお客様には
操作方法が違うタイプを勧めていましたのでなんとも心苦しい・・・

yum0834.jpg

頑張ってメーカーに状況を説明し、
操作方法が違うタイプに変更してもらう交渉もしました。
その日のうちに、
ハニカムブラインドを外し、梱包し工場に郵送しましたが、
戻ってくるまで1週間程度かかります。
その間不自由をおかけします。ゴメンナサイ。

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追記:
設計者が工事に首を突っ込むといろいろ怖いことが待っていますね。
勉強になります。ハニカムスクリーンはループコードがいいですよ!
こんな仕事もありますが、
物づくりに関わるのは楽しいので止める気はありません(汗)
posted by TOY-order at 22:24| Comment(0) | TrackBack(0) | 現場レポ_湯本の家 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年11月19日

日本辺境論

またまた内田先生の本です。
「町場の中国論」の続編のような本ですが、
「町場の日本論」ではなく「日本辺境論」というタイトルです。

日本の文化は自分を辺境とすることで歴史上上手に振舞ってきた。
自国を中心とすると受け入れられない文化もすんなり受け入れ、
辺境であることを逆手にとり礼に反した行動もとってきた。
なるほど、
漢字を真名(正統)とし、
自国で創った文字を仮名(暫定)とすることも
土着のものが隷属的な地位に退く辺境語的構造だと説きます。
しかも
この受け入れ方が脳の発達や思考にまで影響していると言われると、
辺境も捨てたもんじゃないと思ってしまいます。

日本人はコミュニケーションにおいて、メッセージの真偽や当否よりも、相手がそれを信じるかどうか、相手がそれを「丸呑み」するかどうかを優先的に配慮する。もちろん、どんな言語でも、メッセージも発信者と受信者の関係がどういうものかはコミュニケーションのあり方を決定する重要な条件です。けれども、それにしても、コミュニケーションの最初から最後までその言葉かり考えているという国語は希有でしょう。
(中略)
自説への支持者を増やすためのいちばん正統的な方法は、「あなたが私と同じ情報を持ち、私と同じ程度の合理的推論ができるのであれば、私と同じ結論に達するはずである」というしかたで説得することです。私と聞き手の間に原理的には知的な位階差がないという擬制をもってこないと説得という仕事は始まらない。
けれども、私たちの政治風土で用いられているのは説得の言語ではありません。もっとも広範に用いられているのは、「私はあなたより多くの情報を有しており、あなたよりも合理的に推論することができるのであるから、あなたがどのような結論に達しようと、私の結論の方がつねに正しい」という恫喝の語法です。自分の方が立場が上であるということを相手にまず認めさせさえすれば、メッセージの真偽や当否はもう問われない。「P216より」

これは日本語のもっとも嫌いなところですね。
そして僕も無意識で使っている部分だと思います(反省中)


日本辺境論 (新潮新書)

日本辺境論 (新潮新書)

  • 作者: 内田 樹
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 2009/11
  • メディア: 新書




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追記:
現状を簡単に受け入れることや、
物事の成り立ちに興味がないことも辺境おかげとのこと、
訳知り顔で「欧米では○○」って言ってるし(赤面)
日本の文化っておもしろいです。
posted by TOY-order at 22:01| Comment(0) | TrackBack(0) | 事務所の本棚 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年11月18日

根切り状況確認

「までいな家」の工事日誌が更新されました。
建物の基礎をつくるための掘削作業中のことが書かれてあります。
興味がある方は
「までいな家」設計者工事日誌をご覧下さい。

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追記:
週末には環境にやさしい水路づくりのワークショップが行われます。



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2009年11月17日

関東版の巻頭記事!

これまで何度かお世話になっている住宅雑誌「リプラン」ですが、
12月に関東版が創刊されることになりました。
そして
創刊号の巻頭記事が「常陸の家」に決まったと連絡がありました。
非常に光栄ですが、
販売が関東地方のみって・・・
そんなわけで、県境を越えて茨城県に行かないと買えません・・・


せめていわき市では販売していただけないでしょうか。
せっかくのチャンスなのにさぁ・・・イジイジ・・・イジイジ・・・

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追記:
たくさん買って、知人に配って歩きます・・・
これって罠なのか?
posted by TOY-order at 22:03| Comment(0) | TrackBack(0) | 現場レポ_常陸の家 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年11月13日

ビックリしました。

12日の毎日新聞コラム欄に「常陸の家」が掲載されたのですが、
築80年の民家改修の相談と、
江戸時代に建てられた茅葺き屋根の建物の相談が相次いでありました。

091112「200年住宅常陸の家」.jpg

関東版の記事に掲載されましたので当然ですが
問い合わせはどちらも関東にお住まいの方です。
広告費0円で1日に2件の相談を受けるなんて
事務所始まって以来の大事件なのですが、発信方法を間違えました。

なんとももったいない話です。
設計事務所は自分で作業をしませんので、
作業する職人さんとの信頼関係で現場が進みます。
初めての業者さんとはなかなかスムーズに現場が進まず、
状況確認で現場に行く回数もドンドン増えていくのが普通です。
その現場が遠いと、最後はお客様に迷惑をかけてしまいます。
そんなわけで、監理しきれない現場の仕事は受けられません。

それなのに
独立当初から遠方のお客様からの相談が多いのよ・・・????

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追記:
さすが大手新聞社さまです。
おまけにコラム欄でベタ褒めされましたので
ほとんどアクセスが無かった「常陸の家」へのアクセス数が急増!
もったいのうございます(涙)
posted by TOY-order at 12:39| Comment(2) | TrackBack(0) | 現場レポ_常陸の家 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年11月12日

補助金情報

先日の文章で
「長期優良住宅普及促進事業」受付期間のことを書きましたが、
最近変更になったようです。
詳細はこちら

読みたい気持ちにさせない画面ですが、
要約すると、
長期優良住宅普及促進事業(100万円の補助)の取り扱いの変更
エントリーが8月7日までだった締切が12月11日まで延長します。
完了実績報告が2月10日までだった締切が3月10日まで延長します。

こんなところです。

同サイトの別ページを見ると、
補助金交付申請の申請受理数 2501 戸

とあります。
なるほど、予算が半分しか消費されていないのね。
慌てるわけです。

おまけに実物模型で振動実験すれば、
基準値満たしている建物が倒壊するし・・・
かなり厳しい条件で比較する実験だったようですが、
その結果を想定通り倒壊とか言われても、
隣の基準を満たしていない建物が倒壊を免れている状況は、
なんとも滑稽に見えてしまいます。

「長期優良住宅普及促進事業」と聞こえのいい政策ですが、
そもそも環境問題や住宅の安全性に重点を置いているわけではなく
単発的な「経済危機対策」の補助金なんです。
予算消化が目的のバラマキ型景気対策だと見るべきかもしれません。

話が逸れました。
100万円欲しさにこれからエントリーすることもできますが、
急いで設計し、12月11日までに申し込み、
完了報告を3月10日に出せる住宅が
誰の目にも長期優良住宅と呼べるものとなるのでしょうか?
民間に単年度事業のスケジュールは馴染みませんね(←ココガカキタカッタコト)

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追記:
「30年間の追跡調査義務」などの条件を付けたほうが
本当の意味での「長期優良住宅」を見極めることができると思います。
posted by TOY-order at 22:33| Comment(2) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

大手新聞社様

「常陸の家」の記事が毎日新聞に掲載されたらしいです。
建物が茨城県にありますので掲載は関東のみです・・・
私が住む福島県では読むことができませんので、
なかなか仕事には結びつかないですね(涙)

で、
なぜ掲載されたのがわかったかと言いますと、
関東にお住まいの方から電話で
「築80年の民家に住んでいますが・・・」って、
遠いです(号泣)

受けるのか・・・
どうするのよ?

取り敢えず、目の前の仕事を片付けます。

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追記:
大手新聞社様の影響力には敬服いたします。
できましたら福島版への掲載もお願いしたいのですが・・・(汗)
posted by TOY-order at 14:56| Comment(3) | TrackBack(0) | 現場レポ_常陸の家 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年11月11日

始まりました!

事務所始まって以来の公共事業「までいな家」の工事が始まりました。
飯舘村のHPに
『までいな家』設計者工事日誌というページを用意いただき、
週に一度のペースで更新していきます。
興味のある方はリンク先を見て下さい。

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追記:
いつも口から出るままに書いていますので
公的な場所に相応しい文章が書けません・・・情けないょ!


posted by TOY-order at 14:16| Comment(2) | TrackBack(0) | 設計レポ_までいな家 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年11月10日

床下暖房の問題点

断熱材で建物をすっぽり包むと室温が安定して
寒い日も快適に過すことができます。
お歳暮の品を風呂敷で包むようにすっぽりと包むのがポイントです。

断熱材で包むラインが連続していれば、
様々な応用技が考えられています。
例えば、
すっぽり包む断熱材のラインを1階の床面ではなく
コンクリート基礎の外面に設ける「基礎断熱工法」を採用しますと、
床下面の断熱材が無くなり、
建物を虫取り網でバサッと包んだような形状となります。

この「すっぽり」と「バサッと」の差が重要なんです。
床の断熱材が無くなると足下がちょっと寒そうじゃない?
そう考えた方は勘が良い方です。
いくら断熱材で包まれていても、床下が室温より高くなるはずもなく
そのままでは床面で断熱した方が快適になります。

それじゃあ、
床下を温めてしまったらどうなるでしょう?
基礎のコンクリートや地面に熱が蓄えられますので室温が安定します。
つまり、木造住宅の欠点である熱容量の少なさが補えるのです。

そんなわけで、
私の設計するほとんどの木造の家は
「基礎断熱+床下暖房」となっています。
長く住んでいる方の評判は上々なのですが、
問題は引き渡し直後のお客様です。
それまでの暖房は、
寒く感じてからその部屋を使う時だけ暖房するのが当たり前ですので、
長時間、建物全体を温めるとか、
床下のコンクリートに蓄熱するとか、
設定室温と送水温度とか、
ほとんど理解できません。
おまけに、
蓄熱体である基礎のコンクリートは冷たいままですので
熱が蓄えられるまではちっとも省エネになりません。

今年も3組のお客様にそんな話をするのですが、
たぶん伝わりません・・・
そしてリモコンをいじり倒して、
ボタンを長押しして裏設定を操作したり、
入り切りを繰り返しバーナーに煤を大量に付けたり、
想定外の相談が突然襲ってくるのです(笑)
おかげさまで私もだんだん説明上手になって来ましたし、
クレーム対応もかなりの腕前です。

そんなすったもんだを繰り返し、
こんな暖房にするんじゃなかったよ!と思い詰めていたはずなのに、
2年目以降はほとんどのお客様が暖房を上手に使いこなしています。

床下空間を温めるための熱源の配置や、
床下と部屋の空気を循環させる開口位置など設計の難しさ以上に
使い方を説明する難しさがこの暖房の問題点なんです(汗)

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追記:
いよいよ寒くなってきました。
暖房設定ツアーの準備を始めます。
各家の設定を撮影するのが最近の楽しみです。
かなりマニアックな趣味ですね。

posted by TOY-order at 22:38| Comment(0) | TrackBack(0) | ウンチク-@初心者向け | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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