これも「
省エネ住宅フェア」の原稿です。
「川沿いの家」は北と西が道路に面した住宅地に建っています。
南と東には隣の家がすぐ近くまで迫っていますが、
この2軒の隙間ともいえる南東の角からの眺めは
偶然にもそれぞれの家の庭が重なり合い
さらに遠くまで視線が抜けています。(無駄にはしませんよ)
それでも開放的な建物とすることはちょっと困難で
騒音やプライバシーを意識するほど「自閉的な家」になりがちです。
『外に向かって開放感を確保するのが難しければ
内側を開放的にしてしまえっ!』
と、強引な作戦で設計を始めました。
半屋外的な使い方をするテラスを窓で覆い「土間」とすると
外のように使える屋内空間となります。
窓をあけると「ほぼ外部」、カーテンを閉じれば「ほぼ内部」です。
この曖昧さが重要です。
建物1階に設けた2台分のガレージは閉じた屋外ですので、
「ほぼ外部」ですが、車を出すと「少しだけ内部」に近づきます。
(ややこしい表現ですね)
これら曖昧な空間で建物を包むと
「内」から「外」へのグラデーションができあがります。
これは「プライベート」と「パブリック」の濃淡ともいえます。
その時々で内と外の濃度を調整して過ごす家となります。
リビングを囲む3つの個室の間に小さな中間領域を設けましたので
「外」から「内」へのグラデーションはさらに細分化されています。
断熱性能を確保すると大きな空間を計画できるようになりますが、
ついうっかりすると「ただ大きい部屋」になってしまいます。
私の理想は「ダラダラとひとつながりの家」ですので、
それぞれ「ちょうどいい場所」がつながっていなければなりません。
この見えない「つながり」は建物の外まで続いていて
お隣の庭も大切な景観となります。

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追記:
無理して書くと長くなるんだよね・・・
posted by TOY-order at 07:38|
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現場レポ_川沿いの家
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