2008年07月14日

断熱計算

「湯本の家」の実施設計がもうすぐ完了です。
断熱計算は基本設計時に行ってありましたが
暖房の設計をするために実施設計に合わせて再計算しました。

窓の大きさや建物の高さなどが微妙に違っていますので
毎回このタイミングで計算値を修正しています。
凸凹が多い建物の計算はちょっと手間ですが、
自信を持ってギリギリの暖房能力を計画するためには
避けて通るわけにはいきません。

さて、その結果ですが、
年間暖房エネルギー消費量:430リットル(灯油)
1u当たりの年間灯油消費量は3.2リットルですので
そこそこ省エネだと言えます。

次世代省エネ基準ギリギリの家を「いわき」で計画した場合
年間暖房エネルギーは10g/u以上ですので
かなり省エネだと言えます。
それでも年間400リットルの灯油を消費しますので
省エネかと問われたときに自信満々で「ハイ!」とは言えない

しかも、灯油代は今年の冬には150円程度になる予感!
5年前の3倍の価格です。

そんなわけで、
さらに省エネとする方法を検討してみました。

@ 太陽熱を取り込む
カラスの熱取得を考慮に入れたソフトを使っていますので
日射取得による省エネは期待できません。

A 開口部の断熱性能改善
主要な窓には断熱ブラインドを設置する計算ですので
こちらもこれ以上設置することは困難です。
窓の性能を上げるのも価格的に無理・・・

B 断熱性能の強化
これ以上壁の断熱を厚くすることも無理・・・

C 「換気」回数を調整する
これが驚くほど「効果あり」です。
例えば換気回数を0.5回/時のところ0.3回/時にして
計算すると、暖房エネルギー消費量は100リットル減ります。
熱交換型の換気扇を使えばもう少し減りますが、
予算の都合で使えない・・・
こうなったら、お客さんの耳もとで
「この換気扇を半分止めると年間一万五千暖房費が浮きますよ」
なんてささやく作戦で行くしかない?

D 暖房以外のエネルギー消費量を減らす。
それでも灯油消費量は3分の1になりません。
ちなみに灯油代の半分は給湯用ですので、
最近は太陽熱温水器を紹介するようにしています。
これがかなり省エネになります。
単純な設備ですので安価で長寿命!
日照時間の長い地域でしたら短期間で回収できる投資です。

アンチオール電化派の私は、
こんな面倒なことを考えているのです。

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追記:
玄関や窓の開閉もありますので
換気扇だけで換気する法律に違和感を感じるんですよねぇ〜
そんなわけで、法律に沿ってきちんと設置していますが、
運転方法についてはお客様に任せています。
(さらっとカミングアウト♪)
posted by TOY-order at 22:16| Comment(2) | TrackBack(0) | 現場レポ_湯本の家 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
はじめまして。
昨秋から高高24の家に住み始めたものです。

窓の断熱強化ですが、ハニカムサーモはまだまだ高いので、施主の理解と協力が得られれば「スタイロ嵌込み」が安くて効果抜群です。
見栄えと手間と結露が課題ですが。
http://the.asablo.jp/blog/2008/02/16/2634364
http://the.asablo.jp/blog/2008/02/17/2634388

換気を絞るのも、おっしゃるとおり効果があります。
設備を気積の(1/2)で設置すればよいので、その運用は住む人の自由ですから。
http://the.asablo.jp/blog/2008/03/08/2712223

Posted by iBook at 2008年07月19日 21:28
iBookさん、
コメントありがとうございます。
スタイロフォーム嵌め込みの画像見ました。
大胆ですね。

そもそも24時間換気はシックハウス対策ですので、
二酸化炭素以外の物質について気にならないのでしたら
遠慮無く止めても問題ないかと・・・
諸事情によりこれ以上は書けないです(笑)
Posted by TOY(管理人) at 2008年07月21日 08:54
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