2008年08月15日

熱容量

新住協の技術情報40号が届きました。
建物の熱容量と省エネの関係についてのシミュレーション結果が
掲載されています。
熱容量というちょっとマニアックな内容ですので、
まじめな会員の方でも読みこなすのが大変そうな内容です。

私は
パッシブソーラーハウスを研究している事務所に勤務していましたので
なんとか理解できました(←自慢?)

物質にはそれぞれ特有の容積比熱という物があります。
比熱が小さくても容積があれば大量の熱を蓄えることが出来ますし、
小さな容積を高温にすれば同量の熱量を確保することも可能です。
(耐火煉瓦に電熱線を巻き付けた蓄熱暖房機がそれです)

小さな容積に大量の熱を蓄えるほどエネルギー密度が高くなり
温度制御が困難になりますので、
できりだけ大きな容積に低密度で熱を蓄える方が快適になります。
しかし、
熱を蓄える部分は断熱材の内側でなければ意味がありませんので、
木造住宅を見ると熱を蓄える部分が非常に少ないことが分かります。

技術情報では、
壁に漆喰塗り(20mm)、床にモルタル下地(30mm)とした場合の
シミュレーションがありますが、
南側に土間を設けた場合の検討がありません。
パッシブソーラーハウスで普通に施工されている手法なのですが、
鎌田先生は「堅い床は好きじゃないのよ」で済ませてしまいました。

太陽熱を直接土間に蓄える手法をあれこれ検討していますので
正直ちょっと物足りない内容です。

もちろん基礎断熱とし、
床下コンクリートへの蓄熱についての検討もされているのですが、
床下に効率よく空気を循環させて日中の暑さを蓄熱すると、
室温が安定して省エネ効果も期待できる。

これって、OMソーラーハウスの宣伝文に似てます(笑)
もちろん、
北海道や日照時間の短い地域でも通用する蓄熱の技術情報ですので
「いわき」だからできることについては自分で考えなさいという
鎌田流放置プレイだと解釈し、
独自の検討を続けていくことにします。

さて、
断熱性能を強化すると、
建物から逃げる熱量がどんどん小さくなりますので、
つられて暖房設備の能力もどんどん小さくしていくことが可能です。
通常、床下暖房にかなりの費用を掛けていますが、
断熱性能をさらに強化すると床下暖房では過剰になります。
性能を上げていくと比例して建設費が高くなるのですが、
暖房設備が不要なレベルで一度急激に建設費が下がるのです。
そうなると大変です。
床下コンクリートの熱容量を活用するために
何らかの措置が必要となるのです。
そうなると私も、
昼間の熱をファンで床下に蓄える方法が最初に浮かびます。
これって・・・

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追記:
OMソーラーの仕組みが嫌いなんじゃなくて、
何となく良さそうなイメージで売っているのが嫌なんですよ。
建物の性能がおざなりだった話とか良く耳にしましたし。
posted by TOY-order at 22:39| Comment(0) | TrackBack(0) | 新住協 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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