2008年09月03日

土壁のエネルギー

「湯本の家」の既存建物解体が始まりました。
左官屋さんだった「おじいちゃん」が作った壁が
あっという間に剥がされてしまいました。

yum6899.jpg

竹を編んだ壁の下地が集められています。

yum6901.jpg

土壁を分別しなければなりませんので、
このような手順で丁寧に解体していくのですが、
気が遠くなるような職人さんの手仕事を
ゴミに変える作業は良心が痛みます。

yum6902.jpg

断熱改修を検討した建物だったのですが、
建物が大きく歪んでいたことと、
基礎に鉄筋が入っておらず、補修出来ないほど痛んでいたことなど
保存するにはかなり大袈裟な工事が必要でした。
「おじいちゃん」にそのことを説明して、
建て直しを承諾していただき、設計を開始しようとしたとき
「おじいちゃん」は体調を崩し帰らぬ人となってしまいました。

息子さんから
「設計屋嫌いの頑固親父だったのに珍しく素直に聞いてたんだよね」
なんて話を伺うと、胸の痛みは増すばかり・・・
竹小舞に負けないエネルギーを注いでつくり上げないと叱られますね。

気合いを入れて監理しますよ!
「おじいちゃん」見ていて下さい。
いつもと少し違うエネルギーの話でした。

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追記:
土壁は温かいといいますが、
断熱が全くされていませんので実際は寒かったと思います。
職人の温もりが感じられる点は、
ボクがこれまで関わったどの家より「あたたかみ」のある内装です。
部分的にでもいいから残す方法を検討しなかったことを
今更悔やんでいます。
困った・・・
痛みに鈍感になっているなぁ〜

コミュニケーション感度を磨くと
そこにいない人との対話も可能になるんですよ。いや本当にっ!
「おばあちゃん」は、ずっと痛がっていたんだから(猛省)
posted by TOY-order at 00:18| Comment(2) | TrackBack(0) | 現場レポ_湯本の家 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
設計士の方は昔の土壁など平気で処分されますが、土壁はリサイクルにも便利で自然に帰るし、断熱性や保温性も優れています。土壁を残して補強する方法は無かったのでしょうか。
Posted by 尾崎信行 at 2008年09月04日 14:40
尾崎信行さん、
あれこれ悩んだのですが、今回は解体することになってしまいました。
違う解決方法を提案できるように勉強します。
Posted by TOY(管理人) at 2008年09月09日 15:18
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