そろそろ来年の話をしても鬼が笑わないでしょうから書きます。
北海道住宅新聞にこんな記事を発見!→ここ
住宅省エネ基準改正案については、一般に次世代省エネ基準と呼ばれている平成11年基準から各地域ともQ値に変更はなく、気密性能(相当隙間面積)、気密層施工、暖冷房、換気量などの基準が削除され、断熱性能と省エネ性能(暖冷房負荷)だけを規定する案となっている。
これって緩和ですよね?
同時に、トップランナー基準という謎の多い基準も設けてあり
なかなか厳しい基準となっている。
Q値は熱交換換気を含まずにT・U地域で1.4W、V〜X地域で1.9Wなどとする必要がある。
大手ハウスメーカーをトップランナーとして育てつつ
中小工務店を骨抜きにしていくつもりなのだろうか?
いわき市内で
熱交換換気なしでQ値1.9W以下の性能なんて聞いたことが無い・・・
まぁ〜
平成11年に基準ができたときもかなりのインパクトがあって
そんな性能にしたら工事費はいくらになるのだろうと心配しましたが、
今じゃ余裕でクリアしてます。
と言いつつ、1.9は厳しいですね・・・
気密性能が削除されると、
いろいろと不都合な現象が心配されます。
不勉強な施工会社は大きな失敗をしないよう
十分勉強してから断熱計画をたてないといけませんよ!
10年程前に様々な方から
「高断熱高気密は欠陥住宅だ!」と言われました。
不慣れな業者がいい加減な工事を行い
その噂が噂を呼び悪いイメージになっていたようです。
この手の噂はすごい勢いで広まりますので、
きちんと工事ができる業者さんにまで火の粉が飛びます。
国策として
断熱住宅の敷居を低くし断熱性能向上を図るつもりのようですが、
不慣れな参入業者が様々な失敗を繰り返すことで
地元業者への不信感が増加するような状況が起こると
トップランナーとの差は開くばかりのように思えます。
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追記:
私は設計事務所ですので工事は全く行いません。
(極稀に床塗装大会などを開催しますがあれは工事ではありません)
施工会社を選ぶことができる立場ですが、
それでも断熱住宅初挑戦の会社とお付き合いすることがあります。
常に先回りが必要で大変骨が折れる仕事ですが、
この面倒な作業を続けることで
断熱を理解した業者さんが増えるのであれば、
それでいいのかな?なんて考えております。
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