2009年11月10日

床下暖房の問題点

断熱材で建物をすっぽり包むと室温が安定して
寒い日も快適に過すことができます。
お歳暮の品を風呂敷で包むようにすっぽりと包むのがポイントです。

断熱材で包むラインが連続していれば、
様々な応用技が考えられています。
例えば、
すっぽり包む断熱材のラインを1階の床面ではなく
コンクリート基礎の外面に設ける「基礎断熱工法」を採用しますと、
床下面の断熱材が無くなり、
建物を虫取り網でバサッと包んだような形状となります。

この「すっぽり」と「バサッと」の差が重要なんです。
床の断熱材が無くなると足下がちょっと寒そうじゃない?
そう考えた方は勘が良い方です。
いくら断熱材で包まれていても、床下が室温より高くなるはずもなく
そのままでは床面で断熱した方が快適になります。

それじゃあ、
床下を温めてしまったらどうなるでしょう?
基礎のコンクリートや地面に熱が蓄えられますので室温が安定します。
つまり、木造住宅の欠点である熱容量の少なさが補えるのです。

そんなわけで、
私の設計するほとんどの木造の家は
「基礎断熱+床下暖房」となっています。
長く住んでいる方の評判は上々なのですが、
問題は引き渡し直後のお客様です。
それまでの暖房は、
寒く感じてからその部屋を使う時だけ暖房するのが当たり前ですので、
長時間、建物全体を温めるとか、
床下のコンクリートに蓄熱するとか、
設定室温と送水温度とか、
ほとんど理解できません。
おまけに、
蓄熱体である基礎のコンクリートは冷たいままですので
熱が蓄えられるまではちっとも省エネになりません。

今年も3組のお客様にそんな話をするのですが、
たぶん伝わりません・・・
そしてリモコンをいじり倒して、
ボタンを長押しして裏設定を操作したり、
入り切りを繰り返しバーナーに煤を大量に付けたり、
想定外の相談が突然襲ってくるのです(笑)
おかげさまで私もだんだん説明上手になって来ましたし、
クレーム対応もかなりの腕前です。

そんなすったもんだを繰り返し、
こんな暖房にするんじゃなかったよ!と思い詰めていたはずなのに、
2年目以降はほとんどのお客様が暖房を上手に使いこなしています。

床下空間を温めるための熱源の配置や、
床下と部屋の空気を循環させる開口位置など設計の難しさ以上に
使い方を説明する難しさがこの暖房の問題点なんです(汗)

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追記:
いよいよ寒くなってきました。
暖房設定ツアーの準備を始めます。
各家の設定を撮影するのが最近の楽しみです。
かなりマニアックな趣味ですね。

posted by TOY-order at 22:38| Comment(0) | TrackBack(0) | ウンチク-@初心者向け | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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