2010年09月06日

こんなの今年だけですよね?

図面も描かずに夏の温度測定のデータ整理をしています。
依然として猛暑が続いています。こんな暑い夏だと知らなかった7月中旬に温度計をセットしたのですが、夏の床下温度をずっと測定していなかったので、たまたまあまった温度計を「小名浜の家」の床下に置いてきました。
基礎断熱に床下暖房を採用した家の床下温度は、地中蓄熱の効果や暖房時の室温への影響など様々な研究対象となる部分なのですが、比較測定をするにも条件が揃いにくくついつい先送りしてしまう分野なのです。そんなわけで住宅の夏の床下温度は平成15年に測ったのが最後でした。
ちなみに アメダスデータで
平成14年8月 小名浜の平均気温は 24.3℃
平成15年8月 小名浜の平均気温は 22℃
そして平成22年8月 小名浜の平均気温は 25.5℃
暑いわけです。昭和46年〜平成12年の平均値は 23.9℃ ですので、今年の暑さは特別です。

さて、そんな気温ですと基礎断熱で保温されている床下のコンクリート温度も上昇するのでしょうか?そんな素朴な疑問が生れますので、過去のデータを探し出して比較してみることにいたしましょう。

まずは平成14年夏
床下2002.jpgクリックで拡大可

引渡し直後ですので、地中温度が不安定です。
7〜8月の2ヶ月で床下温度は20℃から23℃まで上昇しています。この後のデータは飛び飛びなのですが、徐々に下がり暖房時期に再び上昇することが確認されています。

次は同じ建物で平成15年夏に測定したデータです。
床下2003.jpg
冷夏だということもありますが、地中温度は22℃で安定しています。床下温度の上昇幅も極僅かです。

最後が今回測定した建物です。昨年の夏に断熱改修を行い引き渡した住宅です。
床下2010.jpg
改修ですので、基礎断熱は断熱材の内側に設けました。これは基礎の外周部が外気温の影響を直接受ける構造ですので、床下温度も小さく変動し続け安定していません。基礎断熱の材料や厚さは同じでも、断熱材の施工位置で床下空間への影響は違ってくることが読み取れます。
それよりも何よりも、測定開始から1ヶ月半で3℃も上昇しています。
これまでお客様に対して、
床下空間を暖房に使うと年間を通じて床下の温度が安定します。この温度は、冬は床が温かく感じる温度で、夏場はヒンヤリ感じる温度だったりします。人間の体感温度は夏と冬とではこんなに違うのですね。

なんて説明を偉そうにしてきましたが、今年は全く違います。床はヒンヤリなんて感じません。
「何が基礎断熱だよ!」そんな愚痴を言いたくなるほどの夏です。

このまま日本が亜熱帯化するとなると、北方型住宅をベースにした家づくりでは弱点が多くなります。庇・軒などの形状や、日除け壁の配置、植物の活用など日射熱の処理方法をもっと真剣に考えなければならないのかもしれません。

お天道様、張り切りすぎですょ!こんなの今年だけにして下さい!

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追記:
今年も引渡し直後のお客様からカビの相談を受けています。
3年ぐらい前から突然現れた現象です。
本当に亜熱帯化しているのでしょうか・・・解決策も考えなければなりません・・・

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posted by TOY-order at 22:54| Comment(0) | TrackBack(0) | 現場レポ_小名浜の家U | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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