2010年11月01日

武道的思考

仕事の合間に「武道的思考」を読んでいます。

内田先生のブログで読んだことのある文章の寄せ集めで、かなり「ずるい本」なのに面白いです。まだ半分の半分しか読んでいないけど気になった部分をメモしておきます。

どこでも、自分の手持ちの、薄汚れた、ちびた「ものさし」で、この世のすべてのものを計量できると信じている人々に私は出会う。
「うつろなひと」a hollow manたち。
「うつろなひと」の中は記号で充満している。
「うつろなひと」は、人間的営為のすべては計量可能であると信じる計量主義者であり、リソースは厳密に個人的能力に即して分配されるべきだと考える能力主義者であり、自分に本来帰属すべきリソースは「無能な他者によって不当に簒奪されている」と考える奪還論者である。
そのような人々で日本は埋め尽くされつつある。


私のために書いてあるように思えて驚きます(師弟関係とはこの一方的な思い込みから始まるとのこと)。例えば、建物の性能について突き詰めて考えていくと、自分の価値観に絶対性を持ちそうになります。夢中で計算して物差しの当てにくい部分を無かったことのように扱う自分に気が付き慌てます。これでは計量主義者と言われてもしかたがないレベルです。同じように無意識で能力主義者、奪還論者と言われてもおかしくない思考、言動をしていたことを思い出し恥ずかしくなります。なんと強い文章なのでしょう。
いやいや、待てよ!
この「○○論者」にならないよう気をつけることに捕らわれることは、新たな「△△主義者」となっているのではないか?「うつろなひと」と括られないためには、なにより「捕らわれないこと」が重要なのではなかろうか。話が毎回違っているように見えるくらい。思考には常にブレがあるのが当たり前で、輪郭がぼんやりしているぐらいでとどまり悩むような、変化し続ける・・・そう「うつろなひと」であり続ける・・・あれっ?

とにかく1ページで2回悩める面白い本です。なかなか前に進みません。


武道的思考 (筑摩選書)

武道的思考 (筑摩選書)

  • 作者: 内田 樹
  • 出版社/メーカー: 筑摩書房
  • 発売日: 2010/10/15
  • メディア: 単行本




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追記:
現場を監理していると、お客様から開口部の位置の不足などを指摘されます。自分のデザインに自信がないわけでは無いのですが、要望を受け入れるか、強く拒絶するべきか悩みます。
この場合、要望を噛み砕いた新たなアイデアで当初の設計を超えるデザインの提案が最善です。つい二者択一にしてしまう自分が情けない。「設計合理主義者」の考えだと言えます。

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