2011年08月23日

中之作プロジェクト設立

震災後、ボクは建築士だからできることや、やるべきことは何かを考えできる限り実行してきました。そして、仕事も通常業務に戻りつつあった7月下旬、江名、中之作地域を住宅相談に伺ったときに、この町で酷いことが起りつつあることに気がつきました。巨大地震と津波に耐えて残った多くの建物に「解体」の張り紙がされてあるのです。

それらの建物の多くは今後30年程度の間にゆっくりと消えて無くなる運命だったと認識しています。中には既に無人の廃墟だった建物もあります。しかし、建物の文化的な価値を考えると壊すべきでないものや、景観資産としてなくてはならないものにもその張り紙は付いています。震災さえなければ、誰にも気付かれずゆっくりと消滅する運命の町だったのかもしれませんが、この町が好きだったボクにとって震災に耐えたこの町が人の手で壊されることは我慢できませんでした。

津波により壊滅的な被害を受けた地域での行政による建物解体撤去は非常にありがたい取り組みですが、津波被害を受けたがライフラインや多くの建物がしっかり残っている地域に対しても「解体撤去」以外の選択肢が何も無い状況が何ヶ月も続くことは問題です。すでに江名、中之作地域ではこのタイミングで建物を壊さないと損だと言う雰囲気で、隣が壊すならうちも壊すという流れになっています。

そして、毎週数棟ずつ確実に建物が消えています。

「中之作プロジェクト」は、そんな状況に気がついてから慌てて立ち上げた任意団体です。規約もまだありません、正式なメンバーも決まっていませんが、それぞれが個別に動いています。現在以下の活動などが進行中です。

■ 震災で住人がいなくなった船主のお屋敷を登録文化財にする取り組み
■ 地盤が原因で歪んでしまった建物を基礎から修復する取り組み
■ 築200年の古い商家を町づくりの事務局として再利用する取り組み
■ 自転車による街歩き

解体される建物を有志で掃除したり、解体を迷っている所有者を説得したり、多くは地元の方も巻き込んだ「おせっかい活動」ですが、徐々に賛同者も増えてきました。

ここに「中之作プロジェクト」の趣旨説明を書いたのには理由があります。
先月行った被災した住宅の相談会で講師に招かれていた長谷川さんが、再びいわきで講演を行いました。[福島県建築士会いわき支部主催「被災建物の修復技術説明会」]
その中で「中之作プロジェクト」を紹介くださり、ボクに趣旨説明をする時間をいただけたところまではよくある話なのですが、何の資金も無い任意の活動団体を一歩前進させるために、ご自身著書の売上金を「当プロジェクト」に寄付すると言うのです。
勝手なおせっかい集団だったボクたちに、これは困ります。きちんとした団体としなければなりません。プロジェクトの主旨説明、メンバー、専用口座(基金が既にある状態)などを急いで整理しなければなりません。困った。。。けど楽しい(笑)

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追記:
本業は大丈夫なのか?
かなり辛い睡眠不足状態ではありますが、
震災復興実施中ですので弱音は吐きません。

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posted by TOY-order at 22:37| Comment(0) | TrackBack(0) | 中之作プロジェクト | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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