2011年10月05日

また何もできませんでした。

中之作プロジェクトの仲間と一緒に、江名・中之作地域の建物を保存する活動を始めて2ヶ月半経過しました。土地や建物の権利などデリケートな部分に関わる活動ですので、所有者に会い建物の重要性や保存活用方法などを説明する役割はボクが引き受けています。地元の方にも私の活動の理解者が少しずつ増えていますので、建物所有者に会って話をすることがトントンと進むようになりましたが、最初の1ヶ月は誰に相談していいのかも分からずに走り回っていました。

活動資金もスポンサーもありませんので、津波被害のあった建物をいわき市の補助金を使いまちづくり活動の施設に整備する計画を提案したり、文化庁の補助金で文化的建造物の発掘のための活動資金などを申請したりしましたが、どれもうまく行きません。震災後とはいえ実績もなく実態も定かでない団体が、簡単に補助金を受けられる程、国の財布のひもは緩くありません。

そんな空振りを連発する姿がよほど珍しかったのか、江名まちづくり協議会の会長さんに取り組み(全て不発)を認めていただき、協議会の会員さんの協力を得られるようになるのですが、津波被害で建物解体を決意した所有者の気持ちを変えることは容易ではありません。悪いことに、津波被害の建物解体は年内に終わらせるのが国からの条件らしく、ここにきて取り壊す速度は加速しつつあります。

ある物件は、ようやく建物所有者を思い止まらせるところまで話が進み、中之作プロジェクトのメンバーに内容を報告し掃除や保存計画の話をしたのですが、実は行政側の解体の段取りは進んでおり、解体の延期をお願いした日に解体業者が足場を建て始めており、所有者も諦めてしまいました。たった1日の差で、建物を守ることができませんでした。

別の建物も所有者に会ったときには、すでに建物内の貴重な柱などが強引に抜き取られ、屋根や樋などに使われていた銅板は不届き者に剝がされた後でした。被災建物無料解体の利益と、古い港町の地域景観や地域文化の保存とを銭金で比較なんてできるはずがないのですが、中には自分たちが住む町の未来にまで気が回らない方がいます。その方の安易な考えに便乗してしまう方も簡単だと考える方もいます。これだけの数がまとまると、解体することが普通になってしまうようです。完全に思考停止状態です。

奇跡的に津波被害が少なかった港町は復興の最も近くにある町だといえますし、深刻な被害を受けた地域には存在しない古さを持っています。このことをチャンスと考える人が数人いるだけで、状況は劇的に変化するはずなんですが、そこにたどり着く前に町が無くなってしまいそうです。

自分の無力さが悲しいです。


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posted by TOY-order at 18:38| Comment(0) | TrackBack(0) | 中之作プロジェクト | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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