2006年09月13日

神谷の家03

「地域に根付いた家づくり」「地場産材の活用」などを謳い文句にしてる、
今時の家づくりの流れに逆行するような家づくりの話です。
私の先輩には、伝統工法にこだわって設計している人もいます。
もちろん憧れますが、その手の建て主は私のところには来ません(残念)
とにかく嫌な顔しないで読んでください。

家づくりの部品化の話です。
前回はかなり愚痴っぽかったので、急いで更新します。

部品化する上で重要なことは、建物の単純化です。
柱を2間(364cm)間隔で建てて、そこに梁を渡します。
その間に、何本柱が立っていても、8寸(24cm)の梁を渡します。

通常、木材の量を多くすると材料費が高くなるのでこんなことはしませんが、
梁の大きさを統一してしまうのです。
これで、1階壁の高さ寸法が統一されました。
柱の間にはめ込むパネルの種類は激減します。
2階も同様に計画します。
材料費はわずかに増えますが、
パネル製作の手間を考えれば僅かな増額といえます。

この工法のもうひとつのメリットは、将来の改修しやすさです。
上に書いた重要な柱以外は全てはずせるので、
増改築時に構造の補強が不要になります。



話を進めましょう。ここで使う柱梁は、集成材です。
集成材とは、乾燥した木の板を数枚重ねて接着した人工的な木材のことです。
ほとんどは木で出来ていますが、
相当量の接着剤が使われているので嫌う人もいます。
この材料には節がありませんので構造性能が非常に安定していますし、
しっかりと乾燥しているので、
長い間に木がやせたり曲がったりしにくいことなどの優れた面があります。

木材の乾燥収縮は、建物にスキマをつくります。
それも完成してから数年後に発生します。
住んでいる人は、
徐々に起こるこの性能の劣化になかなか気づきませんが、
建物は正直で、徐々にですが確実に傷み続けます。
スキマから熱とともに水蒸気が逃げ、結露し、
建物の劣化を進めるのです。
しかも、スキマが少ない建物ほど、
弱点に結露が集中するのです。(断熱やめますか?)



骨組みの精度がいいと、そこにはめ込むパネルも「ピッタリ」に作れます。
ムク材(集成材でない)骨組みの場合、
パネルは5mmの余裕が必要になるところ、
集成材だと2mmでも問題なく納まります。


接着剤なしのプラスチック組み立て玩具を組み立てたときの感触です。
まさにあれ!
「カチッ!」て納まるのです。まさに原寸大のプラモデルです。
(ワクワクしてきた?)

つづく


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posted by TOY-order at 12:38| Comment(0) | TrackBack(0) | 現場レポ_神谷の家 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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