2006年09月14日

高断熱の小屋をつくる?06

知り合いの大工さんから相談を受けた現場はいわき市にあります。
「工場の休憩所をつくるのだが、高断熱にしたい」と相談されては、
断れません。
20坪に満たないワンルームの小屋ですので、
凄い速度で現場が進みます。



3月16日
今朝も通勤途中に現場に寄り道してきました。

壁の断熱が半分終わっていました。
しかし・・・汚い!!ここ最近で最も雑な仕上がりといえます。

tada021.jpg

全体を見るとまずまずの出来に見えます。
スキマも無く、ていねいに作業していただいたことが一目で判ります。
問題は、作業員が出来上がりの様子を
全くイメージ出来ていなかったことにあります。

つまり、初めて高断熱の建物をつくる大工さんに、
断熱充填の精度を期待するのが無理なのです。
いい訳ですが、この日一緒に練習するつもりでしたが、
現場が小さいので、前日に時間が空いてしまい、
見よう見まねで作業してしまったのです。
(毎回同じ失敗です。関係者の皆様、大変ご迷惑おかけしています。)

何がいけないか説明します。

tada022.jpg

↑の写真を見て下さい。(かなり見にくいです)
断熱材が凸凹しているのは、幅広のものを切らずに詰めているからです。
柱寸法だけ断熱材が大きいので、だぶついてまっすぐ入りません。
断熱材の巾を調整するのが正解です。
さらに、切れ端がもったいなかったのでしょう、
細切れの断熱材が使われています。
これもお薦めできません。

一番わかり易い部分で練習してきました。

tada023.jpg

断熱材が、壁の中全体に「ふんわり」入るように、
押し込みすぎたところをポンポンたたいて手前に出します。
壁の下地等がある部分は断熱材にカッターを入れて
断熱材がゆがまないようにします。
断熱材の表面が壁のように仕上がっているのが理想です。
壁の中で空気が動きません。
一番上の部分は直っていませんが、
この仕上がりを目指してほしいと伝えてきました。


おすすめの作業手順をまとめます。
@ 床から天井まで断熱する壁
A 窓上、窓下のやや小さな壁
B 屋根の三角、換気扇の穴まわり等変形している細かい壁
この順番が、最も合理的で無駄が少ない工事手順です。
これは「断熱工事の専門業者から直伝!」です。←もう遅いです(泣!)
仕上がりの精度は、@⇒A⇒Bの順で悪くなりますので、
@の精度は上げておくべきです。
つまりここに端材を利用するのは最悪です。

大工さんなりに頑張ったところも1つ。
壁の一番下は断熱材が入れにくいのですが、
ここには細かく切ったブロック状の断熱材が詰めてありました。
だいぶ前に説明したことを覚えていてくれたようです。
(うれしかったです)

私は、壁の一番下に手を差し込んで、
スキマが大きい場合は断熱材を剥がします!
もちろん事前に注意しておきますよ。
いきなりやるような神経は持ち合わせていません。



これを書いていて不安がよぎりました。
「天井断熱を始めてないだろうな・・・」
電話で天井断熱を明日練習することを伝えておきました。
アブナイ!アブナイ!

tada024.jpg

これを読んでいる方の多くは「なんて面倒なんだろう。」と思うでしょう。
私も、あまりにの細かさに、本当に自分が嫌になるときがあります。
でも思い出してください、
現場の監督さんは、仕上げ材の小さな傷にも細心の注意を払います。
職人さんもその辺りは心得ていますので、作業もていねいです。
それに比べりゃ、断熱工事なんて、その半分にも満たない精度ですよ!
私が細かいのではなく、みんながルーズなのです。

つづく 


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posted by TOY-order at 18:17| Comment(0) | TrackBack(0) | 現場レポ_鹿島の小屋 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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