2006年09月15日

高断熱の小屋をつくる?10

知り合いの大工さんから相談を受けた
19坪のワンルームの小屋がいわき市にあります。
高断熱の現場の監理記録です。
物が小さいので凄い速度で現場が進みます。


毎度の文章はここに置いといて、この写真を見てください。

tada036.jpg

前回まであんなに「ウッディーナチュラル」だったのに、
いきなり何しているの?って思いますよね。
これが噂の気密工事です。

断熱材は、建物内外の熱の流れを小さくする機能を持っています。
例えば「外が0℃」で「中が20℃」のときをイメージしてみましょう。
10cmの断熱材をよく見ると、
外面と内面で20℃の温度差が出来ています。
つまり5mmで1℃の「温度のグラデーション」が出来ているのです。
20℃の湿った空気がこのグラスウールに進入して、
外へ外へと向かったらどうなるでしょう。
湿度40%の20℃の空気は、5℃で結露します。
外側から2cm5mmまで行くと水蒸気は水に変化することになります。

グラスウールはふわふわの繊維状断熱材です。
中の空気が断熱効果を持っていますので
水に濡れると性能は急激に悪化します。
それを防ぐためには、断熱材の室内側に「防湿層」が必要になります。
今回の写真のシートは、「防湿層」の機能があります。
それでも中に入ってしまった水蒸気を上手に排気するのが通気層です。
まずは、この「防湿層」を知っておいてください。
シート工事の説明(前編)でした。


3月23日
この日も通勤途中に現場に寄り道してきました。

予想通り、天井の防湿シート貼りが終わっていました。
施工手順を先回りして説明しておきましたので、ばっちりです。
一人でこつこつ仕上げる大工さんです。(上の写真)
骨だけのときに、ピラピラしていたなぞのシートが、
どれ程重要だったのかは、この工事をした人しか理解できないでしょう。

tada037.jpg

ここで、発見!

tada038.jpg

天井シート貼りの前に、壁の下地が立っていた。
どうしても立てるなら、
シートを挟みこんで壁の頭つなぎを付けるべきでした。
そうすれば、細い柱を1本ずつテープで処理する必要なんか無かったのです。
これは手間だけの問題でなく、
シートを切り刻む作業ですので、当然性能も悪くなります。
(致命的ではないですよ、もちろん)
シート工事は、段取り8割です。
先貼りシートさえあれば・・・・悔やまれます。

もう1つ、小さい現場だから1人で何でも出来てしまいますが、
シート貼りは2人一組が作業効率はよくなります。
1人の倍以上の速度が確実に出ます。



3月24日

天井シート工事もほぼ完了です。
天井の仕上げが始まりました。天井はシナベニヤです。

tada039.jpg

何とか、今日中に内部の足場を解体したいところです。
そろそろ工期も気になってきました。

次回は、「壁の気密工事」に突入です。気密の説明(後編)も書きます。


つづく


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posted by TOY-order at 12:29| Comment(0) | TrackBack(0) | 現場レポ_鹿島の小屋 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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