2006年09月16日

基礎断熱のすすめ 03

冬暖かい家づくりに有効な基礎断熱ですが、
それだけで快適性が飛躍的に改善されることは少なく、
断熱に合わせた暖房設備が重要になります。
(暖房については、別の機会に詳しく説明します。)
まずは、『耐久性』『施工費』『直床下の居住性の向上』などの
メリットを説明しましょう。
@ 耐久性
基礎外断熱のコンクリートは、
断熱材の室内側に位置するため温度変化が非常に少なくなります。
広く一般の家に見られる床断熱に比べ、
温度変化によるひびが発生しにくい構造といえます。
また、コンクリートが外に露出していないため、
中性化の進行も非常に遅く、凍害の心配もありません。
基礎コンクリートは長期間健全な状態が保たれることになります。
断熱型枠によるコンクリート養生は
温度変化が少なく性能のよい基礎を造ることになりますが、
コンクリート打設状況の確認ができないことと、
打設時に断熱材が破損する可能性があるなどの不安も有ります。


A 施工費
2つ目は施工の省力化です。
床に厚い断熱材を正確に施工するのは思いのほか手間が掛かります。
床の下地が痩せても断熱材が落下しないなどの配慮も煩わしいです。
気密工事をすると、
給排水配管が床を突き抜ける部分全てに気密処理が必要になります。
特にユニットバスまわりを、
問題なく納めるためには相当な技術が無いとできません。
基礎外断熱の場合は、
基礎立ち上がりコンクリートの型枠に断熱材を設置する手間だけです。
コスト縮減が期待できます。
断熱材で隠れてしまう部分のコンクリートの仕上がり状況が心配な方は、
後張り断熱とすれば解決です。
打ち込み工法より施工手間が増えますが、床断熱よりは安価となります。
また、超撥水グラスウール製の基礎用断熱材が開発されるなど、
設計者の選択の巾が広がっています。
(まだ高額ですがグラスウールですので、いずれ安くなるでしょう。)

B 床下の居住性の向上
基礎断熱により床下の温度変化は非常に少なくなります。
寒冷地でも、給水管の保温や、水抜きがいりません。
凍結の心配がないのです。
福島県内で特に寒い地域(最低気温が−10℃以下になる)で
完成した家の温度を測定したことがあります。
測定結果は、
1週間家を留守にしても床下温度は10℃以下になりませんでした。

少し高い基礎をつくることで、
床下はメンテナンスしやすい設備スペースになります。
そこには、建物の換気や暖房設備も配置可能です。
非常に乾燥したこの半地下空間は、
従来のジメジメしてカビ臭い床下とはまるで違う環境です。
木材の乾燥状況も良好でカビ等の発生はこれまで見あたりません。
床下暖房の場合、
過乾燥となるため、木製の束の使用は避けるべきです。
乾燥収縮で床鳴り等の原因となります。
木材の乾燥収縮時に調整できる塩ビ製又は鋼製の束をおすすめします。


基礎断熱シリーズ第三弾いかがでしたか。
次回は「基礎断熱のデメリットについて」です。

お楽しみに。


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posted by TOY-order at 08:17| Comment(0) | TrackBack(0) | ウンチク-B基礎断熱 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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