2006年09月16日

基礎断熱のすすめ 04

基礎断熱の最も深刻な問題点が、シロアリ対策です。
私が計画する家は、軸組が乾燥材で床下が過乾燥気味の、
シロアリにとって魅力のないはずの家です。
床下に暖房設備を設け暖気を室内に取り込むため、
木材の防蟻処理はシックハウスの心配から、一切しないことにしています。
シロアリ対策は「土台にヒバを使えば問題ない」程度に考えていましたが、
考え方を改めました。まずは岡崎シロアリ技研のホームページをながめてください。
シロアリの常識がでたらめであることがよくわかります。
目の見えないシロアリは、
それが食べ応えのある家かどうかなど判断せず移動します。
建物外周部の垂直面に当たると、そこを昇り始めるそうです。
なんと基礎断熱の断熱材は、
きわめて容易にしかも誰の目にもとまらずに土台まで
シロアリを招き入れる構造になっているのです。(これはショックです)

薬品による防蟻は5年以上の効果は期待できないと言われています。
しかも室内環境に悪影響を与えかねないとすると、
対策は基礎断熱の外に物理的な結界を設けるのが有望です。
(ケミカルフリーといいます。)

ちなみに、新築住宅の場合、建設時に地面を掘りおこすため、
地面に建物の下にシロアリはほとんどいません。
そして、築後3年経過する頃に地中に巣ができあがります。
それは、
工事で塗布した防蟻材の効果がちょうどなくなる頃といえます。



物理的な結界には
ガラスメッシュステンレスメッシュ防蟻性能を持つウレタン断熱ボード
などがあります。
(この手の材料はフランチャイズ展開するときのセールスポイントらしく、
検索すると住宅メーカーばかりで材料メーカーにたどり着かない・・・・
まったく・・・)



また建物は、定期点検が可能な構造とするべきでしょう。
基礎断熱を物理的防蟻工法で仕上げたとしても、
設備スリーブや玄関土間部分など
僅かな隙間からシロアリが侵入すること予想できるからです。
十分な高さの床下空間や、室内に柱が現しとなる芯壁構造などは、
日常の点検が容易であり、
被害を最小限でくい止めることが可能な計画といえます。


基礎断熱のもう一つの問題点は、床下の汚れです。
基礎蓄熱暖房用の床ガラリから落ちた昆虫の死骸や、
ほこり、ゴミなどが床下全体に溜まります。
これは強制的に気流を起こすような暖房設備としなければ、
室内環境に悪い影響は出ませんが、
建物完成後数年経過した家の床下に潜ると、少し不安になります。
(ダンゴムシのミイラとか、カマドウマのバラバラ死体とか
自然界の分解者が居ないので、いつまでもそっくりしています)
私は5〜10年毎の床下の清掃をお願いして引き渡すようにしています。


外断熱は、「暖まりにくく、冷めにくい」と、覚えている人が多いですが、
厚い外断熱の建物は、「冷めにくいので暖まりやすい」となります。
基礎の熱容量を生かした暖房計画をすれば、
ストーブ1台程度の能力で、40坪の家でしたら建物全体暖房が可能です。
つまりこれは、デメリットではなくメリット!

基礎断熱シリーズ第四弾いかがでしたか。
次回は「基礎断熱の施行手順について」書きます。


お楽しみに。


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posted by TOY-order at 11:47| Comment(2) | TrackBack(0) | ウンチク-B基礎断熱 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
 今日御社のHPを偶然拝見しまして、一気によんでいます。仕事柄少しは建築に関係していまして何か情報が在ればと思いカキコしてみました。

 ステンレスメッシュは主に金網屋さんで扱っているとおもいます、300メッシュというのも存在しております。
一インチの1/300が開き目になるので恐ろしく小さいと思います。私自身見たことがないのであれですが・・。
 それか、パンチング板も使えるのではないかと思います、これも様々な大きさがあるので特注でつくればメッシュ並にできるかもしれませんね。
Posted by りゅく at 2006年12月20日 23:33
コメントありがとう!
安価で安心なシロアリ対策の決定打は
なかなか見つかりませんね。
勉強を続けていきます。
Posted by TOY(管理人) at 2006年12月29日 13:52
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