2006年09月17日

基礎断熱のすすめ 07

今回は乾燥の重要性と暖房計画について書きます。

基礎断熱の工法を使うと、
床断熱より簡単に家の断熱性能を高めることができます。
基礎断熱を計画する上で配慮すべき点をいくつか書いておきます。
これらを怠ると、せっかくの家が欠陥住宅になりかねないので
注意してください。

基礎断熱の場合の室内の床温度は、
床断熱の場合と比較して約2℃低くなります。
このままですと床断熱工法より不快です。
基礎断熱は、暖房と一体となって威力を発揮する工法なのです。
床下に暖房設備を設けないのであれば、
ワルイコトイイマセン、従来の床断熱の方を選ぶべきです。


@ 床材表裏の温度差

室内で暖房しても、床下空間はなかなか暖まりませんので、
いつまでも床表面は室温より低いままとなります。
床が寒いと室温は高くないと不快ですので
床の上下の温度差はますます開きます。


水蒸気は簡単に床下に入るため、条件が悪いと床下で結露が起こります。
結露はカビの発生や、木材の腐食の原因となります。

暖房とは別ですが、家が出来て1年目の夏は、
コンクリートから水分が大量に蒸発します。
これによるカビの発生にも注意が必要です。
無配慮な基礎断熱は
「高断熱なのに寒く、高耐久でなく、カビ臭い家」
となる可能性があります。
従来の床下であれば、自然換気が期待でき、
そこまで心配する必要はありません。



世間で「高断熱高気密は欠陥住宅だ」という人がありますが、
仕組みを十分に理解しなかったために起こっているものが多いように思えます。

A 床下暖房

床下に小さな暖房設備を設けることで、これらの欠点は解決できます。
さらに、
暖房設備を全て床下に配置すれば、室内を広く使うこともできます。
(その場合、床下は一つの部屋として計画しなければなりません)

【床下を室内とするための約束事】
床ガラリにより床上と床下の通気を十分確保し、
床下の構造材にはシックハウスの原因となるような薬品の使用を極力避け、
木材の乾燥収縮を減らすため使用木材の含水率に配慮が必要になります。
束は床組の調整が出来る鋼製束や塩ビ製束(プラツカ)とし、
地面からの湿気を防ぐための防湿シートの設置が必要になります。


これを守れば冬季の床下は超乾燥状態です。カビや結露は起こりません。

kiso010.jpg

kiso011.jpg

床下専用の温水暖房です。床下放熱機と呼ばれています。


B 夏の床下環境

床下のコンクリート表面温度は、
年間を通して21℃から24℃程度です。

床下冷房設備とまではいきませんが、夏期は、その温度が心地いいんです。
コンクリートが蓄冷しているので、床がわずかにひんやりするのです。

床下は、7・8月の2ヶ月間で約2℃上昇して、
9月に再びゆっくり下降していきます。
床ガラリを冬季間の暖房に合わせて配置してあれば
(暖房の詳細はいつか書きます)
夏期の床下環境は何の住みこなしもせず快適になります。


C 床下換気口

以前は、基礎に開閉可能な断熱床下換気口を設け、
冬閉じ、夏開ける暮らしを提案していましたが、
こちらが催促しないと忘れてしまう方が多いため、
凍害の心配もあり設置をやめてしまいました。

床下に炭を敷けばさらに快適になりそうですが、
掃除やメンテナンスのことを考えると、
そこまでする必要もないように思えます。

基礎断熱シリーズいかがでしたか。
建て主さん向けの建築基礎知識をイメージして書きました。
不明な点は、加筆していく予定ですのでコメントに入れてください。

 おしまい
posted by TOY-order at 06:57| Comment(0) | TrackBack(0) | ウンチク-B基礎断熱 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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