2006年10月04日

ビルの断熱改修04

ビルの断熱改修工事の話です。
ビルといっても、鉄筋コンクリート3階建て、
床面積1200平方メートルの小さな建物です。
興味がある方は、ぜひバックナンバーを読んでください。

前回に続いて断熱改修の種類について書きます。

断熱材の種類は大きく2つに分けることができます。
それぞれの特徴は前回説明しましたが、まとめると次のようになります。
@ ボード系断熱材
  高性能である、価格が高い、ビルの内側断熱に多く使われている
A 繊維系断熱材
  性能がボード系より劣る、安い、木造住宅に使われることが多い
ほとんどのボード系断熱材は、石油製品ですので、よく燃えます。
よく燃える上に、火が付くと有毒ガスが発生します。
(旭化成のネオマフォームなど、
フェノール樹脂製の燃えにくいボード系断熱材もあります。)
常識で考えれば、建物の外壁には使えません。
複雑な手続きを必要とする認定工法以外にありえないところですが、
5階建ての集合住宅とかの外壁にぺたぺた貼って、
数ミリのモルタルで仕上げています。なぜでしょう?

おそらくボード系断熱材メーカーは、
外側断熱の必要性を国交省に強く訴えたのだと思います
(もちろん未確認です♪)
おかげで、
現在の建築基準法では断熱材の外側が燃えないものであれば、
その内側に可燃物があっても耐火建築物にすることは可能となっています。

繊維系断熱材での外断熱工法も存在します。
北海道の日本省エネ建築物理総研がそれです。
どのメーカーの工法より
断熱材の厚さにこだわっているところが特徴ですが、
ボード系に対抗するためか、100年の耐久性にこだわりすぎなのか、
繊維系断熱材を受ける下地に金属を使っています。
繊維系断熱材はそれだけでは自立できませんので
断熱材を受ける下地が必要になります。

金属は熱を伝えやすいので断熱効果が弱まります。
それを防ぐため複雑な形状の特殊な受け金物を開発しましたが、
残念ながらその金物が高価なものになってしまいました。

私が以前改修した建物の外壁にはグラスウールが10cm入っています。
受け材は木です。もちろん合法です。耐火建築物となっています。
(建築基準法の緩和規定を利用するのに遠慮はいりません。)
ryo001.jpg

ryo002.jpg

もちろん、認定工法でも、フランチャイズでもありません、
誰にも断りなくできるローコスト工法です。
大変だったのはアンカーボルトの打ち込みですが、
それ以外は木造住宅と同じ手順です。
新築の現場であれば、Pコンのボルトを利用できるはずですので、
さらに省施工となります。
材料も道具も簡単に手に入ります。特別な技術は全く入りません。

興味がわいてきた人は次回もぜひ読んでください。(←いないょ!)

次回予告:外断熱の快適性について。     お楽しみに!
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posted by TOY-order at 19:06| Comment(0) | TrackBack(0) | ウンチク-E大型物件 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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