「そもそも何故断熱が必要なの?」とか
「断熱で何が変わるの?」などの素朴な疑問から
徐々にマニアックな世界へと書き進めていく予定です。
『だいたい気密ってなによ!』って人は意外と多いと思いますので、
今日はこの気密について書いてみましょう。
こほんっ!
いきなりですが、もう気密は無視してください。
家づくりと関係なくなります。(ただし寒冷地を除く!)
もちろん根拠はあります。4月に省エネ法が改正されたのです。
日本で最も厳しい断熱基準に「次世代省エネ基準」というものがあって、
そこには、
地域毎の断熱材の必要厚さや詳細な工事の方法なども書かれてあります。
この施工手順がなかなかの曲者でして、
『ああしろ!』 『こうしろ!』
『あれしちゃいかん!』 『これするな!』とやたらとウルサイのです。
理屈が理解できれば簡単なのですが、
勉強せずにこの仕様書を見るとチンプンカンプンで、
完全に『イチゲンサンオコトワリ』の高級料亭のような状態でした。
ところが、今回の改正でこの工事の手順が大幅に緩和されたのです。
最も驚くのが「気密部材」です。
安価なグラスウールで基準を満たそうとすると、
これまでは室内側のシートで気密化しなければならなかったのですが、
新たな気密材として『石膏ボード』が追加されたのです。
つまり、
壁の中に断熱基準を満たす袋入りの厚いグラスウールを充填し、
その上から石膏ボードを貼ると
『次世代省エネ基準』をクリアする高気密住宅が完成しちゃうんですよ!
そう、
現在建っている多くの木造住宅は内装下地に石膏ボードを使っているので、
ほぼ全ての家が高気密だということになります。
全棟気密住宅時代に突入です。
「高気密の家は嫌い!」といってももう駄目です。
基準が変わりましたので、
一般的な工法で家を建てると必ず「高気密住宅」になります。
気密シートを貼らなくても、石膏ボードの目地をパテで埋めて、
ビニールクロスを貼るごくごく普通の工法は
十分気密性能を発揮できるということです。
そもそも、寒冷地以外の気密性能の基準値は非常に甘かったので
驚くほどの法改正とはいえず、
「高気密住宅」というイメージの悪い言葉を無力化させることで、
省エネ住宅の普及を促進させる狙いがあったのではないかと
勘繰っているところです(←ひねくれ者)
例えば、
コンクリートのマンションはほとんど隙間がありませんよね?
つまり「超高気密」状態なのですが、
そこで気密による不快感を口にする人はいません。よねっ?
「気密住宅」が死後になる日は目の前だといえるでしょう。

写真は、気密工事の様子。
私の住む「いわき市」は寒冷地ではありませんが、
私の現場はしっかり気密工事をします。
理由は、今度書きますね。
つづく
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