2006年11月29日

床下暖房工学演習(1)

『基礎断熱』シリーズは、
いよいよ素人の方にはついて来れない領域に突入です。
私も、ここまで書くことになるとは思っていませんでしたが、
一部のマニアの方が読んでくれていますので、
硬いタイトルで断熱の深みへと案内したいと思います。

そうそう、
今回の記事は『基礎断熱とはなんだ?』を読破している奇特な方で、
当然その内容をある程度理解されていることを前提に書きます。
(ハードル高すぎ♪)
自信のない方は、時間の無駄ですので読まないほうがいいですよ♪

小さな暖房計画

一般に設備設計者は、お客様から『寒い!』と言われることが
悪いことだと思っていますので、
暖房機の能力はどうしても過剰気味になりがちです。
能力算定の計算を見ると、よくわからない係数(安全率)が何度も登場します。

100×1.2(安全率)×1.2(安全率)=144(!)
あらら、過剰設計だ!(大袈裟ではなく本当の話です。)

私は自分で建物の熱性能を計算しますので、暖房機の能力算定ができます。
にわか知識ですが、追跡調査の結果は予測値に近い値になっていますので、
設備設計者の暖房能力計算には度々イチャモンを付けてきました。

私の暖房能力算定方法を簡単に紹介しましょう。
まず建物から逃げる総熱量(狽p)を計算します。
それに1月の平均最低気温と設定室温(18〜20℃)の温度差(凾煤jを
掛けるだけです。
たったこれだけです!
これは最も寒いときで計算していますので、十分安全を見ています。

1月の平均最低気温ですので、それより寒い日が確実に数回ありますが、
それらは早朝の僅かな時間ですので、ほとんど問題になりません。
例えば、
大寒波で気温が上昇しない日が続いた場合は、能力不足になります。
数年に1〜2回はそんな日があるかも知れませんが、
申し訳ありませんがその日は室温が設定温度まで上がりません。

もちろん設定温度にならないだけで、室温が15℃以下にはなりません。
私はこれを
『ベース暖房』と言っています。
ギリギリで、ちょっと頼りない暖房機です♪
当然ですが、外気温が少しでも上昇すれば設定温度まで簡単に暖房できます

ベース暖房で足りない分を補うのが、付加暖房です。
体感温度の個人差や、生活スタイルによる
全室暖房の無駄を減らす効果が期待できます。
これは設備設計者の計算する『安全率』に当たりますね!
(↑今気が付いた!)

私が計画する暖房能力について理解いただけましたでしょうか?
(続きます)



追記:
私が建物の断熱性能を計算するのに使っているソフトを紹介します。
新住協で発行している『QPEX』です。
2時間もあればマスターできますよ!

お住まいの地域の気象データはこちら
ちなみにいわきの気象データです。

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posted by TOY-order at 22:01| Comment(0) | TrackBack(0) | ウンチク-B基礎断熱 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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