2007年03月04日

絵本美術館

いわきには安藤忠雄が設計した『絵本美術館』があります。
完成してもうすぐ2年になるのですが、
ようやく見るチャンスに恵まれました。
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知り合いの材木屋さんが、
『一緒に行ってウンチクを聞かせてくれ!』と言って、
見学の手続きをしてくださったのです。(感謝感謝)
そう、
この建物ははがきで申し込まないと見学できないのです。
計画的に行動することが苦手ですので、
いつか行こうとズルズル先送りしていました。
おかげさまで、見学ラッシュは過ぎ去り、
かなりのんびり見て歩くことができました。(もちろん作戦です)

さて、建物の感想です。

建築主は地元の幼稚園ですので普段は園児のための施設です。
普通に設計したら、
子どもに媚びたパステルカラーのふわふわしたパビリオンか、
巨大遊具になっていたでしょう。
ところが、
ご覧のように【コンクリート】【鉄】【ガラス】でできた
モノトーンの建物です。
コンクリートの面取りも必要最小限しかない、
すっきりシャープな『安藤建築』となっています。
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小さな建物には行き止まりが無く、
細い階段や廊下をぼんやりうろついていると、
自分の現在位置を見失い
まるでエッシャーの絵の中にでも入り込んだような気持ちになります。

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そして気がつきました。
手摺が全てガラスです。
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これは『子どもの目線』を意識しているのでしょう。
なんと手摺を受ける柱が全く無いのです。
普通の手摺を身長1mの視線で見たら、
きっと檻の仲にでもいるような気持ちになります。
それを嫌ってガラス製の手摺を設計したのだと私は考えます。
そして、それを違和感なく仕上げる設計屋根性に脱帽です。

また、ガラスの手摺には建物の内部が映り込み、
園児が見る『不思議の国』感覚は大人の比ではないでしょう。
子どもの目線での移動を楽しめないもどかしさを感じてしまいます。

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大人が(勝手に)考える『子ども向け建物』のイメージと対極にある施設に見えますが、
しっかり考え込まれた『子どものための建物』のようです。
ちょっと緊張して静かに絵本を読む子どもたちの姿を
建物の外から羨ましそうに眺めてみたい。
そんな気持ちになりました。



安藤忠雄の建入門書です。

追記:ところで断熱はどうなっているのでしょう?(←愚問)

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そうそう!
施設へのアクセスや見学申し込み方法などは、
ちはるさんのブログに載っています。(手抜き!)











posted by TOY-order at 23:55| Comment(2) | TrackBack(2) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
まるで刑務所だな。
Posted by ミニマリズム at 2007年03月07日 23:14
刑務所ってこんな感じなの?
薄暗くて吹き抜けに面した廊下に鉄格子が並ぶイメージなんだけど・・・
「表参道ヒルズ」のほうがそれっぽいかも。

写真が悪いのかもしれないね。
Posted by TOY(管理人) at 2007年03月08日 10:13
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