2006年09月25日

神谷の家16

基礎工事が完了し、現場に骨組みが到着したのが2月のはじめでした。
それから2ヵ月後の3月末に工事はほぼ完成しました。早い?

pura039.JPG

pura040.JPG

当初スケッチで描いた
「ナチュラル〜」な外観とはまるで違ってしまいましたが、
骨格は当初のイメージのまま完成しました。
(素人の工事でもそれなりに仕上がりますよ!)

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2006年09月22日

神谷の家15

以前に家づくりを一緒にしたことがある「気仙沼」の工務店の若旦那は
こんなことを言っていました。


大工さんは、
自分が1日にどれだけ作業ができるかわかっていないですね。
だから大工さんに頼むと工期はいつも遅れるの。
でも、職人だから『今日はここまで!』と指示すると
きちんとこなすのョ。
私(現場監督)が、工程を管理するのは簡単で、
大工さんの手間を数えてデータを作ればいいの、
それで、ピッタリの工程表が作れますから、
そのとおりに進めるだけ!
あははは!


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神谷の家14

家を誰でも簡単に(?)組み立てられる部品にすることで、
もっと手軽に家を建てませんかのお誘いをするのが
この連載の裏の顔です!
表に出ていますが気にしないでください。

今回説明する部品の精度は一流です。
柱や梁には集成材を使いますので
乾燥収縮によるスキマやネジレがほとんどありません。
壁のパネルには断熱材がぎっしり詰まっているのはもちろんですが、
柱や梁とのスキマを無くすための工夫も随所にしてあります。
ここまでをすべて加工してくれる工場が
私の住む「いわき市」にあるのです。

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2006年09月20日

神谷の家13

「特別な技術が無くても家が建つ工法」について書いています。
今回はその13回目です。

セルフビルド可能な部品化の話を長々と書いていますが、
電気、給排水などの設備工事や、基礎の鉄筋、型枠、コンクリート工事は、
素人では心配です、専門業者に頼みましょう。

もちろん、これまで説明してきた部品化部分を
専門業者に頼むことは問題ありませんが、
余程入念に交渉しないと、全く安くなりません。
従来の工法と比較して、構造金物の価格分高くなる場合もあります。
理由は簡単です。
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神谷の家12

以前読んだ雑誌のコラムで、
建築家の泉幸甫さんがこんなことをかいていました。
一つ一つが違う自然素材を建材にするには、
クセを読み取り個性を生かす能力が必要。
この能力を持った人を職人という。


最近の家づくりはどうでしょう?
家の骨組みはプレカットが主流になっているため、
大工さんが木材の「クセを読み取る」機会が激減しています。
おまけに、均質な工業製品である集成材が一般化してくると、
材料自体に「クセ」がほとんどなくなります。(それでも暴れますけどね)
こうなると「職人」の出る幕がありません。

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2006年09月18日

神谷の家11

前回と同じ日の外観の様子です。
pura021.jpg

外壁を金属サイディングとすることで、
サイディングの山が通気層になる計画でしたが、
思わぬ落とし穴がありました。
外壁の不燃が要求させる地域では、一見燃えないガルバニウムなのですが、
下地が不燃でなければならなかったのです。
そのため、下地にダイライトを張りました。これが重いのです。
1800幅のパネルは2人では持てませんでした。

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神谷の家10

工事は年末に基礎コンクリートを打設し、
正月休み中はコンクリートを養生しました。
パネルの加工図は設計期間中にできていたのですが、
サッシメーカーが決まらないので製作できないでいました。
当時はアルミサッシの寸法はメーカー毎にバラバラだったのです。
予算が厳しい現場でしたので、
元請の工事屋さんは下請け業者の選定にかなりシビアで、
メーカーが決まらなければ、当然サッシの寸法表が出ないので、
壁パネルの製作は始められないことになります。
寸法精度は部品化の基本です。
現場で部品の2次加工なんて本末転倒です。


さらに今回は、サッシ寸法から建物の高さを決めましたので、
骨組みの加工もできません。
結局、部品加工のために、
基礎工事完了後2週間程度工事がストップしました。
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2006年09月17日

神谷の家09

今回の連載は、過去に建てた家を思い出して書いています。
リアルタイムの現場報告ではありませんので、
最初に完成した家の写真をお見せします。


できるだけシンプルな形状と材料で、低価格化を実現しています。
(激安ではありませんね)
安いですが、骨組みはしっかりしていて
【古い納屋を手直しして住まいにしています風?】の
どっしりとした家を目指してます。

地元で「家づくり」をすることは、
お客様と永く関わって過ごす事になりますので
今風の華奢なペラペラデザインにはしたくありませんでした。
あの手のデザインは、防水対策などで無理をしていることが多く、
見ていてひやひやします。
私は、当たり前な納まりで少し骨太だけど、
ヤボッたく見えないところを模索しています。
木造の骨組みを表に出す設計を始めたときからの課題です。
お客様には「ぶっとかっこいい」家にしますよ!
とか言って笑われています。←結構本気です。

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2006年09月16日

神谷の家08

前回の続きです。
図面を書き進める上での落書きにペンを入れて、
打ち合わせ用の資料にします。
設計料もローコストだったので、打ち合わせ回数を減らすために、
設計の確認項目は、ファクシミリを使いました。
(おかげで原画が残っていました。)

pura009.jpg

pura010.jpg

いよいよ図面が完成しました。
低価格と部品化を突き詰めていくと、91cm格子の間取りに落着きます。
思考が停止した建売住宅と同列に見られるのも面白くないところですが、
幸い、今回は小屋裏利用の2階建てですので建売住宅には見えません。

今回はスケッチでおしまいです。

pura011.jpg

pura012.jpg

いよいよ次回から「工事編」に突入します。
設計で「家づくりの部品化」を検討しましたが、
そのコンセプトは、
電気の配線スペースや、合板のJAS表示など
幾多の困難に阻まれ、純度を失っていきます。
(そんなこと気にするのは設計屋だけ?)
さて、どんな家が完成するのでしょう、お楽しみに!

つづく


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神谷の家07

今回もスケッチです。
前回の汚いスケッチを見て
「なぜキレイにまとめない?」と思う方もいるでしょう。
低価格の家ですから、もちろん設計料も低価格です。
しかしそれが理由の全てでもありません。
お客様は、CADの図面に完成を見ます。
始まっても無い打ち合わせなのに終わりを期待します。
そして、重箱の隅をつつくようなことを気にしだします。
あくまでも最初の叩き台なのです。

私は、敷地を見て、そこにあるべき建物の原型をぼんやり示すところから、
設計を始めたいと考えます。
さらに、そこに至った思考の残像も残しておきたいので、
淡い色の色鉛筆から描きはじめ、少しずつ濃い色を重ねていく手法をとります。
1日中これをしていると、仕事が溜まりますので、
1日1時間とか区切って作業します。
3案をよく見ると、日付が全て違います。

制限時間を設けると、
偉い建築家のお気に入りの建物とかを思い出して、
なんとなく敷地においてみたり、
描きはじめはいつもこんな感じです。

前回作成した3案を、お客様に提示し打合せをしたところ、
当選案は「A案」に決定です。


さて!
本格的な設計業務が始まります。
A案をベースに、お客様との打ち合わせを数回行いつつ、
木材加工の工場とも納まりについて打ち合わせます。

pura005.jpg

pura006.jpg

こうして徐々にですが、ローコスト化をにらみながら、
部品化の純度を高めていきます。

@ 
壁のパネルに内装の板を工場で取り付けてしまい、
壁パネルはめ込みで、内装工事が完了することにしました。
つまり、室内側から見ると、木の骨組が見えますので、
真壁づくりと言えます。
ベニヤの壁の家をお客様と見に行き、納得していただきました。
「家具」「絵」などで、壁が見えなくなるのも事実です。



A
既製品の窓の高さ(220cm)を梁下ぴったりとして、
小さな壁をつくらない。



B
天井が低くなってしまうので、
2階床合板を1階の天井とし、天井をつくらない。



C
不要な扉は作らない。



D
間仕切りの小さな壁はあけたままとし、
家全体の通気性能を確保する。
部品化により、大工工事をどこまで減らせるかを検討する。



平面を調整しながら、こんなことを考えていくのですが、
お客さんをビックリさせないように、事前にスケッチを用意します。

pura007.jpg

pura008.jpg

別にお客様をだますつもりはないのですが、
お客様は話していると当然欲が出てくるのです。
「○○をした場合は、いくら高くなりますか?」
「△万円ならやってもらうか!」
なんて調子で、どんどん目移りしてしまいます。
夢が膨らむと予算を完全に忘れてしまうお客様に苦労してきたものですから
特に低価格の場合には、
お客様から出された条件をお客様自身が理解できるまでは、
夢を壊さない範囲で慎重に話を進めるべきだと考えています。
お客様のお金を預かり、
どこにいくら使うかを決めるのも設計の仕事ですので、
責任重大なのです。


つづく


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2006年09月13日

神谷の家06

シリーズは具体的な計画に突入です。

スケッチの家のお客様は、20代の若夫婦、子ども1人(3人家族)です。
予算は出来るだけローコスト、広さは35坪程度、工事会社指定、
古い住宅地で周囲が平屋建てばかりなので、
なるべく低い建物として欲しいとのこと。

経験のない工事業者を相手に性能を維持することに疲れていたので
迷わず「プラモデルの家」を提案
(もちろん初挑戦・・・結局手間はかかる!
ローコストなので、内装は「合板むき出し」仕上げ!

ここまで決めて、平面スケッチを数枚作成しました。

pura001.jpg
pura002.jpg
白状します。
↑は当時ミサワホームにあった激安住宅(30万円/坪)に似ています。
低価格を目指すと同じようなところに行き着いてしまいました。
でも、あのシリーズは外観が「メルヘンチック」ですので、
屋根を大きくかけて、傾斜を緩やかに直しましたので、
言わなければわかりません。(もちろんコピーではないですよ!)

pura003.jpg
↑が本命です。
重要な壁の間隔が統一されてないけど、気に入っています。

pura004.jpg
↑は、おまけ!
「2〜3案用意しますといってしまったので、間に合わせの3案目」
尊敬する「前川國男」の自邸を、思い出しながら描いた案です。
どの案も273cmまたは364cmの格子にほぼ納まっています。
前回、この呪文のような数字の説明がありませんでしたので、
ここで補足します。

一般に流通している建材の多くが、91cm(3尺)を標準にしています。
材料を無駄なく使う意味からも、この91cmの整数倍は有効になります。
273cm=91cm×3枚、
364cm=91cm×4枚 となっていたのです。


つづく


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神谷の家05

「地域に根付いた家づくり」「地場産材の活用」などを謳い文句にしてる、
今時の家づくりの流れに逆行するような家づくりの話です。
とにかく嫌な顔しないで読んでください。

家づくりの部品化の話をつづけます。
ここまで、家の骨組みについて書きましたが、
今回は外壁下地についてです。

家づくりの手順は、建物の骨組みが完了すると
補助的な柱などを組み立てて、
構造的に重要な壁を作ります。
ここまで造れば建物はもう倒れません。
構造の壁は筋交いが一般的ですが、
構造用合板を釘で止める工法も普及しています。

例えばこの合板に、
「壁の下地材」「断熱材」「防湿シート」「気密パッキン」を
あらかじめ工場で付けたらどうなるでしょう?
(場合によっては内装の下地まで作ってしまうことも出来ます。)
すこし重いですが、この断熱材充填パネルを、
精度のよい骨組みに「カチッ!」とはめ込んで、
外側から釘で止めれば壁が完成します。
断熱工事のわずらわしさがウソのような作業工程です。

「えっ?いつも小うるさく言っている、気密性能は問題ないの?」
皆さんの中には、
こんなことを考えてしまう断熱マニア予備軍の方もいらっしゃるでしょう。
この断熱材充填パネルは、
合板と骨組みが接するところにパッキンが付いていますので、
スキマの心配は要りません。
断熱材の室内側には「防湿シート」が入っていますので、
内部結露対策もできています。

このパネルの加工は、前回も紹介した「パネル工場」が行います。
だんだん、この工場の「マワシモノ」のようになって来ましたが、
気に入ってしまったのだから仕方ありません。
(社長ゴメンね、まだ名前出しません!
営利目的だと思われるのもシャクだからさ!)


ここまで、基礎について触れていませんが、
ここは部品化が困難ですので従来のままとします。
PCの基礎や、カッターとガムテープで組み立てる
断熱型枠などもあるのですが、
余程の「ツワモノ」でないと、
自分で作るのはできないでしょうから省略します。
基礎工事は、近日中に「基礎断熱」のカテゴリを作りますので
少々お待ち下さい。




さて「プラモデルの家」の設計条件がほぼ出来上がりました。
ここまでに書いた条件を満たせば、
誰でも「プラモデルの家」は設計できます。
たいした技術も不要ですので、自分で組み立てることもできます。
(部品の中には、相当な重量のものがありますので、
クレーンは必要ですけどね?)
もちろんパネルは「省エネ」「快適」の性能をきちんと確保できる設計ですので、
安心して建ててやってください。

ここまで読んで、面白そうだと思った方向けに、
間取りづくりのコツを書いておきます。
約束事は「273cm又は364cm間隔で敷地に入る格子をつくる」だけです。
建物は出来るだけ単純な形がパネル向きです。
2つの長さの使い分けが判らない?
あははは!それが簡単にわかったら私の仕事が無くなりますよ!
(いじわる?)

格子が出来た人は、線が交差する位置に柱を立てます。
この柱は構造的に絶対に必要ですので、
邪魔な場合は前に戻って別の格子を考えてください。
自由に間仕切り壁を計画すれば、完成です。
家具や布で部屋を区切ったり、扉を無くしてしまうとどんどん安くなります。

次回は、具体的な設計のプロセスを紹介しながら、
部品化住宅を説明していきます。

話が飛びますが、久しぶりにMUJIのHP行ったら、家も売っていました。
ビックリです。
そのコンセプトが、今回の「プラモデル」とかなりの部分でかぶっています。
千葉の展示場なんて、
次回から紹介する家と、間口・奥行き・テラスの考え方までそっくり!
(外観は、ぜんぜん違うのが救いだけど、MUJIのほうが、さっぱりしているね)
私のブログの予習(?)のつもりで、見ておくのもいいかも知れません。

つづく


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神谷の家04

「地域に根付いた家づくり」「地場産材の活用」などを謳い文句にしてる、
今時の家づくりの流れに逆行するような家づくりの話です。
とにかく嫌な顔しないで読んでください。

家づくりの部品化の話をつづけます。
前回は建物の骨組みについて書きましたが、今回は構造金物についてです。

昔の木造の家は、釘なんか使わなくても立ちました。
その頃の家を「伝統構法」と呼びます。(いわきに伝統構法の設計事務所あります)
「伝統構法」は「在来構法」とは全く別の工法です。
それなのに、昔ながらの「在来構法」を自慢する工事屋さんがいます。

「在来構法」の歴史はそれほど古くありません。
物のない時代に、粗末な家でも安全性が確保できるよう、
ギリギリの材料で建物の構造性能を確保するために
「昭和20年代 住宅金融公庫が仕様書を発行して
施工技術の標準化を目指した」

のが、最初だと習いました。
せいぜい出来て60年の構法といえます。
(その前からあったのは確かですが、
一つの構法として確立してからの期間です)



よく考えてください、
土壁を否定し、筋交い・ボルト・金物の使用を推奨しているこの紅法が、
歴史ある構法ですか?
最近は、構造用合板が筋交いの代わりをするようになりました。
これは、地震時に釘で踏ん張る構造です。
(きちんと建てれば問題ない構造です!)
「在来構法」を最良の工法だという方の多くは、
「新しい構法」を否定的に受け止めますが、
さて、どこからを、最近の「新しい構法」として否定しましょうか?
(嫌味な書きかた〜)


在来構法の基準にある金物(公庫金物)は、
建物の部品化に向かないものもあります。
しかし、付けないわけにもいきません。
そこで、特殊金物を検討してみました。
その名も「クレテック金物」、
たくさんある特殊金物(特許金物)のうち、
唯一、フランチャイズ化していない商品です。
施工者の責任でどう使ってもいい金物です。

詳細は、クレテック金物のHPを見てもらうとして、概要を説明します。
木造の組みの接続部分は複雑な加工が必要です。
最近では大型の機械が加工しています。
この接続部分の形状を1種類にしてしまうのがこの金物です。
骨組み加工屋さんは、簡単な機械で材料の加工が終わる上に、
この金物以外の構造金物が不要ですので、
見た目も、部品の納まりもすっきりです。
組み立ても単純になります。
(加工所の設備投資が少ないのだからプレカット費が安くなってもいいのに
物件数が少ないので一般のプレカット並みの加工費・・・残念)


「集成材骨組み」と「クレテック金物」の建物は、鉄骨造の建物に似ています。
2階まで通った柱に、同じ大きさの梁が間隔あけて並んでいます。
金物が梁を引き寄せて落着く形状ですので、
骨組み完了時に歪みはほとんどありません。
従来の金物取り付け作業もありませんので、
段取りがよければ、すぐ外壁下地工事に進めます。

クレテック金物用の骨組み加工は、
前々回で紹介した「パネル工場」でも行います。
もちろん、事前の加工図もしっかり用意しますので、
従来のプレカットと同じ手間で組みあがります。
事前の金物取り付け作業が発生しますので、時間の無駄を言う方がありますが、
「建て方完了後の、金物の取り付けに何日かかるかしっている?」
と切り返しています。

つづく


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神谷の家03

「地域に根付いた家づくり」「地場産材の活用」などを謳い文句にしてる、
今時の家づくりの流れに逆行するような家づくりの話です。
私の先輩には、伝統工法にこだわって設計している人もいます。
もちろん憧れますが、その手の建て主は私のところには来ません(残念)
とにかく嫌な顔しないで読んでください。

家づくりの部品化の話です。
前回はかなり愚痴っぽかったので、急いで更新します。

部品化する上で重要なことは、建物の単純化です。
柱を2間(364cm)間隔で建てて、そこに梁を渡します。
その間に、何本柱が立っていても、8寸(24cm)の梁を渡します。

通常、木材の量を多くすると材料費が高くなるのでこんなことはしませんが、
梁の大きさを統一してしまうのです。
これで、1階壁の高さ寸法が統一されました。
柱の間にはめ込むパネルの種類は激減します。
2階も同様に計画します。
材料費はわずかに増えますが、
パネル製作の手間を考えれば僅かな増額といえます。

この工法のもうひとつのメリットは、将来の改修しやすさです。
上に書いた重要な柱以外は全てはずせるので、
増改築時に構造の補強が不要になります。



話を進めましょう。ここで使う柱梁は、集成材です。
集成材とは、乾燥した木の板を数枚重ねて接着した人工的な木材のことです。
ほとんどは木で出来ていますが、
相当量の接着剤が使われているので嫌う人もいます。
この材料には節がありませんので構造性能が非常に安定していますし、
しっかりと乾燥しているので、
長い間に木がやせたり曲がったりしにくいことなどの優れた面があります。

木材の乾燥収縮は、建物にスキマをつくります。
それも完成してから数年後に発生します。
住んでいる人は、
徐々に起こるこの性能の劣化になかなか気づきませんが、
建物は正直で、徐々にですが確実に傷み続けます。
スキマから熱とともに水蒸気が逃げ、結露し、
建物の劣化を進めるのです。
しかも、スキマが少ない建物ほど、
弱点に結露が集中するのです。(断熱やめますか?)



骨組みの精度がいいと、そこにはめ込むパネルも「ピッタリ」に作れます。
ムク材(集成材でない)骨組みの場合、
パネルは5mmの余裕が必要になるところ、
集成材だと2mmでも問題なく納まります。


接着剤なしのプラスチック組み立て玩具を組み立てたときの感触です。
まさにあれ!
「カチッ!」て納まるのです。まさに原寸大のプラモデルです。
(ワクワクしてきた?)

つづく


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神谷の家02

「地域に根付いた家づくり」「地場産材の活用」などを謳い文句にしてる、
今時の家づくりの流れに逆行するような家づくりの話です。
とにかく嫌な顔しないで読んでください。


断熱性能を確保した家を設計しても、工事をするのは私ではありません。
予算がない建て主の場合、いくらていねいに設計しても、
工事する方が不慣れだと絶対に安く出来ませんし、
相当身構えた積算をしますので、
予算とかけ離れた見積もり書をしてきます。
まるで「設計が悪い、設計者は予算を知っているのか?」
とでも言うような内容です。
(被害妄想?・・・いえいえ実際に言われた事もあります・・・)
仕事ほしさに受けた工事業者だとさらに大変で、
設計と違う建物になります。
そうならないように、現場に頻繁に足を運んで、
あれこれ指示し、間違いを指摘し、次の工程を確認し、
場合によっては材料の手配までしています。
これで、現場監督より給料安い!!心(魂)の叫び声を聞いてください、
「私は、御社の監督代行業務は請け負ってはいません!」

こんなに苦労するなら、いつもの工事業者にたのめば全て解決なのだが、
そうもいかないのが、この業界・・・・
「血縁関係」「仕事上の付き合い」「友人・知人の紹介」
それから「建築条件?」なんてものもある。
これまで設計した家の半分は、すでに工事業者が決まっていました(涙)
その都度、勉強会や現場見学会を行い、徹底管理をすることになりますので、
当然、本業(図面描き)は夕方から深夜までとなります。


そんな時知り合ったのが、地元のパネル工場でした。
ハウスメーカーのパネルも作っている会社で、
設計スタッフもしっかりしています。
工程管理の重要性もわかっていて、
「基礎完成後45日で家は建つ」と豪語していました。

「これはいける!」私のアンテナが反応しました。
性能を確保した家づくりが初めてで自信がない工事業者の場合は、
この会社に「骨組み」「壁下地」を頼んでしまえば、
建物の性能が手放しで確保できます。
「我家の明るい未来のためにも、この工法はマスターするぞ!」
そして深夜まで勉強・・・?

つづく


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神谷の家01

大手ハウスメーカーの中には
家をトレーラーで運んでくるところもあります。
朝、おびただしい数のトラックを見て出勤した翌日
家が建っていたこともあります。
まあこれは極端な例ですが、
家の部品を事前に工場で加工して、現場では組み立てるだけ!
大手ハウスメーカーはそちらに向かっているようです。

町場の工務店でも、大工さんが梁の接続部分の加工をするところは少なく
たいてい材木屋さんのプレカット材が現場に届きます。
いかにも「機械が作りましたよ!」という丸い加工が特徴です。
この機械はかなり複雑な加工まで出来るのを売りにしているのですが、
ほとんど1種類の加工ですし、梁の上面をそろえる加工ばかりです。

理由もあります。木造を知らない設計者と、
材木屋の入力オペレータとで構造が決まりますので
複雑な構造を設計できないのです。
(これは私も含めてです。2階の梁は高さをそろえてます!)

最近は構造用合板なるものまで一般化してきたため、
大工さんは「筋交い」の加工もしなくなりました。
昔の木の家は、木材同士をガッチリ組んでいましたので、
釘なんか使わなくても、木と木で固まっていました。
最近は、プレカットの木に木を引っ掛けて、
合板を釘止めして固める家づくりといえます。
床も外壁も合板釘止めです。
(私もこれです。工事の前に大工さんに釘の打ち方を指導します)

ここまで見ると「大工さんは技術屋か?」と疑問に思えます。
「プレカット」「釘打機」「体力」それと「幾らかの経験」があれば、
家は建つかも?
(大工さんごめんなさいね!細かな造作などは大工さんの仕事ですよ!)

今回は「一般的な構造の家をどこまで部品化できるか?」の連載です。
4年前に設計し完成した実例を写真を交えて紹介します。



ちなみに「上棟式!」について思うこと
少し前まで、餅やお金を2階から撒く様子があちこちで見られました。
あれは工事の中間に、
建て主さんが大工さんの苦労をねぎらうために行います。
昔でしたら、山から切り出した木を乾燥させ、
加工し、現場で組み立てましたので、
上棟までの労力はねぎらうべきものでした。
しかし、上に書いたような今日的工法では、
大工さんは数日しかまだ働いていません。
しかも上棟時にいた職人の多くは「とび職」です。
上棟式しなくなるのもわかります。


つづく
(各種業界及び団体からの抗議は、怖くない内容でしたら返事します!)


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