絵本の家は床面積20坪の狭小住宅ですが、食品庫もちゃんとあります。
そもそも食品庫って何?って方にちょっとだけ説明します。私が設計する建物はどれも断熱性能にこだわっています。話すと長くなるので大幅に割愛しますが、つくるときに断熱材に少しお金をかけると、光熱費が大幅に削減可能な上、健康で快適な暮らしもできてしまう家だと思って下さい。最近の目標は「40坪ぐらいの家ならエアコン1台で暖房する」です。冬期間の室温がどの部屋もほぼ一定で18℃程度を維持できるよう設計していますが、クリスマスケーキを収納する場所がありません。
通常ですと、勝手口近くや階段下の風通しがいい場所など数時間ケーキを置く場所に困る事は無いのですが、断熱にこだわり全室暖房設備が設けられた家にそんな温度差はありません。ケーキ以外にホウレン草やニラなどの野菜もあっという間に溶けてしまいます。これでは欠陥住宅です。数度の失敗を経験して建物の北側に断熱材で区画された「食品庫」を設計するようになりました。つまり「食品庫」は全室暖房の家には必須の空間なのです。ご理解いただけましたでしょうか?
狭小住宅は無駄な空間をどんどんそぎ落としていきますので、食品庫を確保するのもちょっと大変です。庭用の道具片付ける階段下収納は建物の外から使う扉があり、その収納の奥の壁にケーキの箱が入る程度の小さな扉を付けました。外物置の一部を室内側から食品庫に利用するのですが、文章では分かりにくいですよね。

こんなふうに、小窓の向こうが外物置という変な設計になっています。
狭小住宅は面白いです。
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追記:
断熱性能を宣伝する方をたくさん見かけますが、◎◎工法を採用したから高断熱とか、△△建材を使うから省エネとかばかりです。断熱は省エネ性能と快適性を目的としているわけですので、「この建物はこれだけの暖房費で過ごす事ができます。こんな暖房設備を設けましたので家中どこにいても快適です。」と説明するのが適切なのですが、あまり見かけません。
家づくりを検討中の方で、省エネ性能や快適性を重要だとお考えの方は、相談している営業マンに「暖房方法」について聞いてみましょう。全室暖房設備のちょっと難解な説明をする方ならちょっと見込みがありますが、エアコンを全部屋に設置しますと言われたら要注意。暖房は含まれていませんと言われたら、省エネにも快適にも興味が無い方ですので出来上がってから後悔する可能性が高いです。
家づくりの優先順位に「省エネ」「快適性」の項目が上位にある方向けのアドバイスです。
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posted by TOY-order at 22:27|
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省CO2_絵本の家
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