2008年08月06日

同時多発的思考

「家の中に生産の場を設けると楽しい暮らしが出来ると思うよ」
という内容の文章を書きました。ここ
そしたら「性能とデザイン いい家大研究」というブログで
土間の心地よさ」というタイトルで似たようなことが書かれてありました。

また、
超長期住宅のコンセプトで古い町並みの喪失について書くと
尊敬する内田先生のブログで北京オリンピックのために行なった
伝統的な街路である胡同(フートン)の取り壊しについて
そりゃもう深いことが書かれてありました。

どちらも文章のプロで、人生経験も豊富な方ですので
私の文集と比較して欲しくないのですが、
その日頭に浮かんだことを文章にすると
似たようなことを考えている人が突然目の前に現れる感覚が
気持ちよかったのでメモ書き程度に残しておきます。

下手な文章で私が何を書きたかったのかは、
広い視野をお持ちのお二人の文章を読むと分かりやすいかも知れません。

おまけ、
内田先生のブログの内容について書かれた平川さんのブログ
面白かったので興味があったら是非ご一読下さい。

世の中には修復可能なものと、二度と元には復さないものとが確かにある。
そして、修復不能なものほど、その破壊は容易に行われる。
                     「多様性の対極にあるもの。」より


勉強になります。

↓面白かったらポチッ↓

にほんブログ村 住まいブログへ


追記:
「湯本の家」の図面に減額変更の修正を済ませ
近くのコピー屋さんに製本をお願いしてきました。
こちらはもうすぐ着工です。
posted by TOY-order at 12:28| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年08月05日

農地転用

「常陸の家」は築60年の民家を移築再生する企画ですが、
行政の手続きが山盛りでのぼせています。

と言いつつも、順序よくこなして行くしかありません。
今週は「農地転用」の締め切りです。
建物を裏の畑に移築するだけなのですが、そこは農地です。
自分の敷地でも家を建てるのは容易ではありません。

農地を宅地に変更します。
このとき宅地面積は1000u以下にしなければなりませんので
現在の宅地の一部を農地に戻す必要があります。
それも部分的に変更しますので、敷地分筆となります。

測量して、法務局に書類を提出します。
(これは測量会社さんに依頼しました)

敷地に高低差がありますので、
崖地条例も検討する必要があります。
建物が建たない部分を宅地にしてももったいないですからね♪

「ここまで進めば農地転用は終わったようなもの!!」
なんて甘いことを考えていたら、
必要書類に建物の平面図と配置図、さらに床面積が必要で
確認申請の面積と食い違ってはいけないとのこと。

大慌てです。
基本設計の打ち合わせを3日に1回のペースで繰り返し
ちょっと強引に移築後の面積が確定となりました。

そしてようやく農地転用の書類が出来ました。

次は都市計画法の60条申請です。
浄化槽の設置届けが必要だと書いてある・・・
施工業者も決まってないのに、誰がそんな書類作るんだろ?

超長期住宅の書類と事前相談の準備もそろそろです。
図面が描けない・・・

↓面白かったらポチッ↓

にほんブログ村 住まいブログへ


追記:
それなのに献血してきました。
例によって睡眠時間と体重を少しだけ嘘の申告です。
今日は早めに寝る!
posted by TOY-order at 20:26| Comment(3) | TrackBack(0) | 設計レポ_常陸の家 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年08月04日

執筆業♪

超長期住宅が採択されてからというもの、
変な営業が次々来ますが全てお断りしています。
100棟単位で申請しているハウスメーカーさんのシステム提案は
広告を出せばそれなりの効果が期待できるでしょうが、
こちらは、実際のお客様の了解を得て1棟だけ申請している身です。
全国規模で広告を出すメリットなんて全くありません!
個人の事務所でシステムを提案しても販売するツールがないのよ、
大手さんと同じ提案なんてするわけ無いでしょ!
営業の方も私の電話番号を調べた時点で気が付くべきだと思います。

と言いつつも、
広告費が不要で、原稿料がいただける場合は遠慮無く受けます。
全く聞いたことのない住宅雑誌社だったのですが、
締め切りまで時間があったので
「2000字程度」ならと安請け合いしてしまいました。
暇を見つけて書くのですが
論点が大幅にずれてボツにしました。(詳細はこちら
軽い挫折で、しばらく放置・・・
結局、締め切り当日に書きました(←アホ)

出版社には内緒で載せます(笑)興味のある人だけどうぞぉ〜!
posted by TOY-order at 22:02| Comment(2) | TrackBack(0) | 設計レポ_常陸の家 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年08月02日

理屈じゃないのさ、その時だけが面白かったら♪

8月ですね〜♪
お中元の季節です。
小さな会社ですのでチョットだけ荷物が届きます。
何故か甘い物が多いのは、偶然じゃないのでしょうね(笑)
その中で異彩を放っているのが

c06ss089060-1.jpg

水発電エコ電卓

本体に水を注ぐだけで電卓が使えるとのこと、
パッケージには大きな文字で電池不要とあります。
どんな仕組みなのでしょう?
めちゃくちゃ気になります。
仕事そっちのけで早速「水」を注入しました。

が、無反応・・・

仕方なく説明書を読むと「電池別売り」の文字が・・・

「どっちなんだよ!」とパッケージに突っ込みを入れつつ、
事務所内で同じサイズのボタン電池を探します。

時計の電池を外し、電卓に装着!
これで動いたらただの電卓です。

が、無反応・・・

電池を入れても動かない電卓って・・・

もう少し説明書を読むと、
「塩水なら動きが良いよぉ〜♪」とある、

早速、塩水を汲みに海までドライブ(←ウソデス)

最初に入れた水道水を全て捨てて、食塩水を注入!

どうだっ!

やっぱりダメ・・・

「なんだこのバッタ物は?」とか言いながら
電池を外し、仕事に復帰

−−−−−−3時間経過−−−−−−

何気なく電卓を見ると、ゼロが光ってるではありませんか!
電池入ってないのに・・・
食塩水だけで・・・

1日経過しましたが全く問題なく使えています。
エコグッズのくせに、なんて突っ込みどころ満載なんだ!

↓面白かったらポチッ↓

にほんブログ村 住まいブログへ


追記:
理系の男子ですから、納得できるところまで調べたいのですが、
仕事が忙しい「今日のところはこの辺で勘弁しておいてやる!」
posted by TOY-order at 14:20| Comment(2) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年07月31日

未確認情報

読売新聞の朝刊に「常陸の家」の記事が掲載されたらしい。
知り合いからの電話情報ですので未確認!

詳細情報募集します(笑)
posted by TOY-order at 13:55| Comment(0) | TrackBack(0) | 設計レポ_常陸の家 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年07月30日

8回目の夏

2000年に引き渡した「葡萄のなる家」にお邪魔してきました。


san110.jpg
写真は竣工時の外観です。

san0774.jpg
こちらが8年後の様子。
立派なお庭に進化していました。

どうだいっ!
いや、エライのはお客様ですね。

なんと言っても「ぶどう棚」がすばらしい!
お客様はぶどうのお世話を楽しんでいます。
昨年ぶどう成長日記を書いていたのを今日知りました。
是非今年も書いて下さいとお願いしてきましたので、
更新を期待しましょう。

葉っぱがテラスの屋根ですので雨が降れば濡れますし、
鳥や虫も集まります。もちろん大きな落とし物もあります。
テラスとしては一般の物より扱いにくい環境かも知れません。
でも、
室内はしっかり木陰になっります。
san0768.jpg
夏になると勝手に木陰のある暮らしができ、
冬は葉が落ちて勝手に日だまりの家になります。
もちろん秋には収穫も楽しめます。
お客様は不便な部分と上手に折り合いをつけて
快適に住むため知恵を絞ることを楽しんでいるようです。

ちょっと考えてみましょう。
私の住むいわき市は規模的には中核市ですが、かなり田舎です。
温暖な気候ですし、自動車があれば買い物には困りませんから、
ちょっと便利で住み心地の良い田舎だといえます(←軽く自慢)
田舎の家の魅力は生活空間のゆとりです。
敷地にも部屋にも都会にはないスペースを確保できます。
この「ゆとり」の空間は生産の場に使えないでしょうかね?

また変なことを書いてるとか言わずに付き合って下さい。

仕事の場所が家の外にありますので、
家は外で得た代価を消費する場所となります。
現在の家は『消費の場』です。
おまけに
『手間を掛けてつくっているなら買った方が早い』
という合理性を美徳とする価値観が後押ししていますので
田舎も都会も関係なく「大量消費文化万歳〜♪」な状態です。
笑えませんね!
せっかく「ゆとり」が自慢の田舎に住んでいるのにもったいない。
それどころか、
スペースに「ゆとり」があるため物に溢れていたりして、
都会の家が「消費の場」だとすると、
田舎の家は「超消費の場」になっているようにも見えます。

さて提案です。
敷地や部屋のすみっこで何かをつくってみませんか?
都会の家では真似が出来ない「生産活動」です。
田舎だからできるかっこいい暮らしです。

今回紹介したお客様のように「おひさま」のリズムで暮らすと、
家を収穫の場にすることもできます。素敵でしょ?
多少汚れても問題ない作業室をつくるのも良いかもしれません。
キーワードは「生産の場」です。

さて、自称地域密着型設計屋としましては、
地域に合った生活の場についてもう少し考えていきます。
これって、
ハウスメーカーの広告にある全国一律の家には出来ないことです。
弱小企業は大手さんと同じ土俵に乗っちゃダメですもの(笑)

↓面白かったらポチッ↓

にほんブログ村 住まいブログへ


追記:
秋になったら「葡萄のなる家」にもう一度お邪魔します。
理由は・・・言えません(笑)
posted by TOY-order at 22:39| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年07月29日

設計打ち合わせ

「常陸の家」の設計打ち合わせに行ってきました。
週末にも打ち合わせを行いましたが、
娘さんが欠席でしたので、あらためて平日の夜に打ち合わせです。

夜の打ち合わせは初めてでしたので行ってビックリです。
静かな町並みなのは分かっていましたが、
街灯が必要最小限しか無いのです。
もちろん深夜まで営業している店舗などもありませんから、
夜は当たり前に真っ暗!
家から漏れる光も考慮しなければなりませんね。

どんどん課題が増えていきます・・・悩・・・

打ち合わせの内容は、増築部分の平面計画についてでした。
建物の中央部に夏の風を取り入れるための大きな凹みを設け
デッキテラスとします。
東側にある竹林でプライバシーは十分確保できますし、
ダイニングスペースと居間がやんわりと区切れていて
お客様の反応はおおむね良好♪

引き続き
「断面計画」「立面計画」「断熱計画」「構造計画」と
進めていき、基本計画書が完成します。

同時に、
面積が決まれば農地転用、都市計画法の申請書を作成します。
超長期住宅の書類を忘れるところだった・・・
(だんだん備忘録となってきたので、今日はここまで)

↓面白かったらポチッ↓

にほんブログ村 住まいブログへ


追記:
先日の調査で発見しました。
hit101.jpg

垂木の間の小さな換気用ガラリです。
誰がいつ頃開けた穴かは分かりませんが、
換気の機械が無い時代には
快適な家をつくる知恵が沢山あったのだと思います。
既製品や機械に頼りすぎない設計に憧れますね。
posted by TOY-order at 22:22| Comment(0) | TrackBack(0) | 設計レポ_常陸の家 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年07月28日

見積もり調整中

「湯本の家」の見積もり調整が大詰めです。
解体工事の見積もりのために
業者さんと既存建物を調査に行きました。

お客様は近くのアパートに仮住まい中ですので
現在建物は空っぽです。
生活感のない家の中を見回すと、
新しい家に残したい「宝物」が幾つかあるのに気がつきました。
何度もお邪魔している家なのに、
空っぽになるまで気がつきませんでした。

「和室の欄間」「床柱」「神棚」
思い出がぎっしり詰まっている家ですので、
これらは丁寧に解体して、新しい家活用しないといけません!

yum0767.jpg

階段の登り口にある「丸い柱」は、
35年前から子ども達の遊具として使われてきた痕跡が
たっぷり染みついています。
これも、家具が置いてあったときは全く気がつきませんでした。

yum0765.jpg

ご主人が小学生の時に完成した家ですので、
旦那さんも登った柱で、
つい最近までお子さんも登っていた傷だらけの宝物です。
危うく処分してしまうところでした。

これは是が非でも残さなければなりません。
冷静な視線で建物を観察するよう注意しているのですが、
まだまだ勉強中です。
とにかく気がついて良かった。

週末の打ち合わせ時に再利用の方法を提案します。

↓面白かったらポチッ↓

にほんブログ村 住まいブログへ


追記:
解体前の現場を調べるのも設計者の仕事です。
もう拾い忘れは無いと思います(自信なさげに・・・)
posted by TOY-order at 17:06| Comment(2) | TrackBack(0) | 設計レポ_湯本の家 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年07月27日

既存建物詳細調査(2回目)

「常陸の家」の詳細調査を終え
既存建物の平面図を描き始めましたが、
「あれれ・・・? あの部屋の窓はどうなっていたっけ?」
なんとも恥ずかしいのですが、調査不足です。
そんなわけで、再度調査に行ってきました♪
片道75分〜♪ガソリン高いぞ〜♪

今回は一眼レフカメラに広角レンズを付けていきましたので
かなり効率よく現況を撮影することが出来ました。
最初からこうすれば良かったのね(軽く反省中)

hita0763.jpg
敷地東側にある欅(けやき)の大木
夏の間中こちら側から吹く風があります。エアコンいらずです。

hit0762.jpg
建物正面側(改修後もこのままのデザインを保つ予定です)

右側の2階建て部分は30年前に増築した建物ですが
再利用できません。
60年前の技術の方が長く使うことを考えて作られています。
家づくりの技術は道具や建材の進歩により
どんどん退化しているのかも知れません。
大量消費の時代には「長く住む家をつくる」という言葉が
失われていたのでしょう。
誰もその言葉を発しないと、
それを達成するための技術は不要となりますので、
つまらない言葉でも誰かが語り続けることが必要です。
(断熱〜ぅ♪←1日1回がノルマです)

さて、
華奢な増築からさらに30年経過した現在
家づくりの技術がその頃より進化したとは思えません。
私はあり合わせの材料と技術で何が出来るのでしょう?
既存の建物に何をどのように組み合わせていくべきかを検討し
システムの最適化を計画してみたいです。

↓面白かったらポチッ↓

にほんブログ村 住まいブログへ


追記:
改修の仕事は先代の職人に対する礼儀が大切ですね。
現地を調査する度に60年前の拘りが見えて来るようになります。
無配慮に今日の技術に置き換えるような改修は嫌ですので
悩み始めるとなかなか前に進めません(遅筆の言訳です)
posted by TOY-order at 22:09| Comment(1) | TrackBack(0) | 設計レポ_常陸の家 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年07月25日

「土間のある家」の夏対策!

久しぶりに「土間のある家」の前を車で通りました。
この家には冬の日差しを蓄える土間があるのですが、
そこに夏の日差しを蓄えてしまうとかなり不快になります。
簡単なのは葦簀(よしず)などによる日除けですが、
こちらのお客様はもう1ランク上の手法を採用していました。

その方法は「窓の外に蔓性の植物を育てる」です。
時間がなかったので写真がありません。たぶんアサガオですね。

夏の日差しを受けてぐんぐん伸びています。
植物の光合成について思い出して下さい。
(忘れてしまった人はこちらで勉強しましょう)

植物は根から吸い上げた水と太陽の光のエネルギーで
二酸化炭素を吸い込み酸素を吐き出します。
ついでに水蒸気も吐き出します。

空気中の二酸化炭素の話はチョット置いといて、
ここで重要な点は水蒸気です。

植物が水蒸気を吐き出したら
湿度が上がって蒸し蒸しするようなイメージがありませんか?
ちょっと違います。

植物は動けませんので太陽の熱で体温が上昇するのを防ぐため
水蒸気を出しているのです。
人が汗をかくのと同じ仕組みですね。
根から吸い上げられた水が葉から吐き出され気化したものが
水蒸気でして、気化するときに大量の熱を周りから奪います。
つまり植物は根から水分を吸い上げている限り
葉っぱの表面温度は一定以上に上がりません。
良くできています。

葦簀による日除けより1ランク上と書いた理由はそこです。
葦簀は太陽の光が長時間当たるとそれ自身の温度が上昇します。
日除けとしては機能していても、表面温度が上場することで
徐々に輻射型暖房機と同じ機能を持ち始めます。

南側の夏期太陽角度はかなり高いですので
立てかけた葦簀の表面温度が急上昇することも無さそうですが、
アサガオの日除けよりは確実に温度が高くなります。
さらに、
気化熱により冷やされた空気は重くなりますので、
影の部分には必ず下向きの涼しい気流が起きています。
アサガオ程度ではそれを体感できるか分りませんが、
葦簀では起こりません。

いや、
霧吹きで葦簀に水を吹きかければ気流を起こすことも可能です。
ただし、その場合は家族の誰かが犠牲にならなければいけない♪

ね、1ランク上の日朝調整方法でしょ?
問題は、育てるタイミングです。
暑くなってから慌てて種をまいても遅すぎです。
春から準備しなければなりません。

育つのにアサガオより時間が掛かりますが、
葡萄でしたら毎年勝手に葉が茂りますし、秋には実がなります。
多少の手入れと、建築工事が必要ですので、
こちらはさらに1ランク上の手法と言えます。

↓面白かったらポチッ↓

にほんブログ村 住まいブログへ


追記:
お客様に連絡して写真を撮影させていただく予定です。
お楽しみに!
posted by TOY-order at 17:53| Comment(0) | TrackBack(0) | 現場レポ_土間のある家 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
断熱だけではありません。 ちゃんとデザインもするんですよ! 豊田設計事務所のHPはこちら