2011年11月01日

被災の家を改修します

「小名浜の家」は3月の大震災で建物が傾いてしまいました。敷地の西隣に面する畑とは高低差があり、そこは以前「田んぼ」だったとのこと。震災により地面が田んぼ側に引き込まれるように変形し、建物は大きく歪んでしまいました。

建物が歪んでしまった建物の多くは、地盤に原因があります。液状化などで地面が傾いてしまうと、建物をどんなに強固に造っても被害を防ぐことは困難です。最近の建物は建築の法律が変わり建設時の地盤調査が義務になりましたので、地盤が原因の大きな被害は少ないですが、強度が確認された敷地が変形してしまう例も見られます。あまり使いたい言葉ではありませんが、想定外の大きさの地震でした。

地面が下がってしまい傾いた建物を水平に戻す工法は幾つかあります。例えば、基礎部分をそのままに建物だけを持ち上げる方法がありますが、大きな余震で再び地面が下がると、せっかく水平にした家がまた傾いてしまう可能性があります。

今回は建物を地面の下の固い岩盤にしっかり固定する改修方法を採用することにしました。

IMG_0034_640.JPG
基礎の下に穴を掘り、杭をジャッキで埋め込んでいきます。杭が地面の中の固い層に届くと、ジャッキは傾いた建物を持ち上げます。水平を確認してジャッキを外し、コンクリートで杭と建物を固定します。

IMG_0038_640.jpg
杭を埋め込むための作業スペースを掘削したところです。

建物の状況を確認し、地盤調査を行い、工事費を算出し、ようやくここまで進みました。建物を1棟残すだけでも一苦労です。


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追記:
今回の改修は建物修復支援ネットワークさまの協力により実施しています。特に「住まい空間研究所」の長谷川さんには何度もいわきに来ていただいき感謝しております。
(小さい声で言いますが)構造は少々苦手です。

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2011年10月11日

町の歴史を知る楽しさ

震災後に親しくなる方には、鉄道オタク、近代遺産好きなどのマニアックな方が多くいます。彼らの持つ全く役に立たない知識量が建築好きには魅力的でして、彼らのほうにボクがよって行っているのかもしれません。

中之作プロジェクトの活動を始めてから何となく古本を購入して読んでいます。
鉄道廃線跡を歩く JTBキャンブックス [単行本] / 宮脇 俊三 (著); JTB (刊)

鉄道オタクから聞いた「いわき市内の廃線跡情報」によると、江名・中之作には昭和40年代中頃まで電車が走っていたというのです。町にはそんな面影は全くありませんが、復興の手がかりになるかもしれないと思い読み始めました。

冒頭の「廃線跡歩きのすすめ」という文章が秀逸です。一部を抜粋してみます。
(前略)クルマ時代の到来、地方の過疎化、外国からの安い鉱石や木材の輸入、石炭から石油へのエネルギー革命などによって、ローカル私鉄は、つぎつぎと廃止に追込まれて行った。国の庇護下で生きのびてきた国鉄の赤字ローカル線も昭和55年の国鉄再建法によって多くの線路が廃止された。
 亡びた者は帰らない。レールが撤去されれば列車は走らない。
(中略)だが、廃線、それでおしまい、とならないのが鉄道趣味なのであって「廃線跡をたどる」という新しい分野が開けてくる。
 一般の建造物が取り壊されれば跡形もなくなる。そこに何があったかは忘れ去られる。ところが、鉄道は細長く延びている。辺鄙な地域へと分け入っている。だから廃線跡が完全に消滅することはまずない。レールや枕木は撤去されても、いろいろなものが残っている。
 まずトンネル。無用の長物と化したので確実に存在する。入り口上部がSLの煤煙で黒くなっている。
 次に橋の跡。橋桁は撤去されても、橋脚もしくはその土台、とくに両端の京大は残っている場合が多い。
 築堤や切通し。これもだいたい残っている。
 廃線跡を歩けば、道床砂利(バラスト)はレールと車輪が削り合った鉄分で赤錆び、犬釘を拾うこともできる。速度制限や警笛吹鳴などの標識もある。
 線路跡が林道などに転用されたケースも多い。こうなると何もかもが消え失せてしまうが、その道の曲がりぐあいは鉄道ならではの味わいがあって、向こうから汽車が現れそうな気分にしてくれる。
 かくして廃線跡の探訪は、史跡めぐりと考古学とを合わせたような世界になる。それは、消滅した鉄道を懐古する次元をこえて、現存の鉄道に乗るのと廃線跡をたどるのと、どっちが面白いかという境地に達する。キザな言い方だし、負け惜しみもあるが、廃線跡を歩いていると、そんな気持ちになることがある。


壊されて行く港町をこれから楽しむ一つの方向性が見えてきます。

古い街並の持つ美しさを発見し後世に残すのはいつも「よそ者」です。今この町で起っていることを多くの方に伝えるのも「中之作プロジェクト」の大切な活動です。昨日の町歩きの様子は、たくさんの方がそれぞれのメディアで配信して下さっています。本当にありがとうございます。

TETOTEONAHAMA 江名・色味の生き残る町
つれづれなるままに、よい酒屋まるとみにて「昨日に引き続き中之作プロジェクト
いわき市の歯医者、「酒井歯科医院」院長のブログ 新たな出会いの輪が広がる喜び
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明日は地元の方と会議です。これからのまちづくりについて、地元の方と情報を共有して行けたらいいと考えています。
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2011年10月07日

傾いた建物を直す方法

中之作プロジェクトでは震災で傾いてしまった建物の相談も受けております。

建物が傾いてしまう原因の多くは地盤の問題です。今回の地震は様々なタイプの地盤の弱点を、狙い澄ましたかのように攻撃しています。そして建物は、見事なまでに敷地の弱いほうへ向かって傾いています。これは地面の中の問題ですので、建物本体を強固につくっても解決にはなりません。地盤が傾けば建物も傾いてしまうのです。

4月に相談を受けた方は「家が浮き上がったので診て欲しい」とのことでした。行ってみると、その家は地盤改良で建物の基礎下に杭を打ってありました。そのため、建物周囲の地盤が液状化などで沈下しても建物だけは沈下しなかったのです。周囲の建物も含めて町中が沈下したときに、この家だけが地面の下の固い地層に載っていましたので沈下せず、浮き上がって見えたのでした。このように地盤の強度に合わせた基礎の計画さされてある建物の多くは、今回の震災でも被害が小さくて済んでいます。

古い住宅は建築確認申請時に地盤調査が不十分なままでも建設可能だったため、地盤の沈下などへの備えが不十分な場合があります。しかし諦めないで下さい、傾いた建物も改修が可能です。改修にも様々な方法がありますが、弱い地盤は今後も大きな地震の度に沈下の可能性を含んでいますので、今後も長く住みたいと考える場合は、このタイミングでしっかり直してしまうことをお勧めします。

中之作で建物が傾いてしまった家は、建物の下にあるコンクリート基礎ごと持ち上げて水平にする工法を採用します。今月末に工事を行いますので、その様子はこちらのブログで紹介いたします。

改修工事の見学会も行う予定ですので、震災で傷んだ建物を直すか壊すかで悩んでいる方は、是非現場を見に来て下さい。

ちなみに、中之作の現場では設計料も紹介料もいただいておりません。だって、設計してないですもの。。。商売下手ですね。

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2011年10月05日

HP立ち上げました。

江名・中之作地域の状況を多くの方に知ってもらいたいです。町並みの保存活動は、その気持ちを持ったよそ者が町に数多く押し掛けてお節介することで、少しずつ変わっていく面もありますので、情報発信にも力を入れて行くことにします。

豊田設計事務所の趣味、地域貢献活動です。

中之作プロジェクト

まずはこの町の現状を知って下さい。

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また何もできませんでした。

中之作プロジェクトの仲間と一緒に、江名・中之作地域の建物を保存する活動を始めて2ヶ月半経過しました。土地や建物の権利などデリケートな部分に関わる活動ですので、所有者に会い建物の重要性や保存活用方法などを説明する役割はボクが引き受けています。地元の方にも私の活動の理解者が少しずつ増えていますので、建物所有者に会って話をすることがトントンと進むようになりましたが、最初の1ヶ月は誰に相談していいのかも分からずに走り回っていました。

活動資金もスポンサーもありませんので、津波被害のあった建物をいわき市の補助金を使いまちづくり活動の施設に整備する計画を提案したり、文化庁の補助金で文化的建造物の発掘のための活動資金などを申請したりしましたが、どれもうまく行きません。震災後とはいえ実績もなく実態も定かでない団体が、簡単に補助金を受けられる程、国の財布のひもは緩くありません。

そんな空振りを連発する姿がよほど珍しかったのか、江名まちづくり協議会の会長さんに取り組み(全て不発)を認めていただき、協議会の会員さんの協力を得られるようになるのですが、津波被害で建物解体を決意した所有者の気持ちを変えることは容易ではありません。悪いことに、津波被害の建物解体は年内に終わらせるのが国からの条件らしく、ここにきて取り壊す速度は加速しつつあります。

ある物件は、ようやく建物所有者を思い止まらせるところまで話が進み、中之作プロジェクトのメンバーに内容を報告し掃除や保存計画の話をしたのですが、実は行政側の解体の段取りは進んでおり、解体の延期をお願いした日に解体業者が足場を建て始めており、所有者も諦めてしまいました。たった1日の差で、建物を守ることができませんでした。

別の建物も所有者に会ったときには、すでに建物内の貴重な柱などが強引に抜き取られ、屋根や樋などに使われていた銅板は不届き者に剝がされた後でした。被災建物無料解体の利益と、古い港町の地域景観や地域文化の保存とを銭金で比較なんてできるはずがないのですが、中には自分たちが住む町の未来にまで気が回らない方がいます。その方の安易な考えに便乗してしまう方も簡単だと考える方もいます。これだけの数がまとまると、解体することが普通になってしまうようです。完全に思考停止状態です。

奇跡的に津波被害が少なかった港町は復興の最も近くにある町だといえますし、深刻な被害を受けた地域には存在しない古さを持っています。このことをチャンスと考える人が数人いるだけで、状況は劇的に変化するはずなんですが、そこにたどり着く前に町が無くなってしまいそうです。

自分の無力さが悲しいです。


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2011年09月30日

個人主義が失ったもの

江名の町並みを眺めて行きました。建物の解体がどんどん進んでいます。解体後の土地をどうするかの計画も無いまま、ただ無料で解体してもらえるからというだけ、たったこれだけの理由で、町中の建物を取り壊そうとしているのです。

江名と中之作の町並みは、東北の太平洋側にある古い港町のなかで唯一奇跡的に壊滅的な津波被害を免れた場所です。それなのに、震災から半年後、人が町を壊しています。たくさんの古い建物が残る町並みに、地元の方は誰も価値を見いだしていませんし、行政も価値のある建物を解体することに対し、これっぽっちの躊躇いもありません。全てを壊し、全てを新しくしたほうが近代的な素晴らしい港町になるとでも思っているのでしょうか?

建築設計の仕事をしていますので、これまで建物解体の現場にはたくさん立ち会ってきました。それら建物解体のタイミングを思い返すと、面白い共通点に気がつきます。「おばあさんが亡くなったので」「祖父の1周忌が過ぎたので」など、建物解体に対し異議を唱えるものが一人でもあるうちは解体できないのです。つまり、建物解体には全員の合意が必要だということです。

ほんの数十年前まで、住宅は「結い」などにより、地域全体で建設するものでした。修繕や建設などの計画も個人で立てることは難しかったでしょう。このような環境の場合、関係者の数が膨大ですので、建物解体のために全員の合意を得るのは困難になります。時分の順番が来るまで、建物をしっかりメンテナンスして長く住み継がなければなりません。古民家が建設された時代には、長く住み継ぐ遺志というより、簡単に壊せない仕組みが存在したのです。

そうなると、建物には長く使い続けるための知恵が次々と蓄積され始めます。特に地震や台風、洪水などの天災に耐える土地選びの目は、今日以上に優れていました。大型の土木工作機械や、杭打ち機などの建築技術が無い時代ですので当然と言えば当然です。

そんな地に足がついた家づくりでしたが、戦後の高度成長期という大きなうねりの中に巻き込まれていきます。消費を煽るかのように持ち家政策がはじまり、大家族は核家族化していきます。そしてついに、一世帯が一軒の家を各世代毎に建設するのが当たり前になるのです。山を切り開いて造成された個人の土地に、個人の財産で何を建てようと、個人の自由でしょ?かなり身勝手な個人主義の登場です。

行き過ぎた個人主義と核家族化により、解体のための関係者全員の同意の人数は数人にまで減少します。極めて容易に解体できる環境です。建設業界も「どうせ30年で壊す建物」としてつくりますので、長持ちさせるための知恵をどんどん放棄して行きます。

古い建物にはその時代の知恵が残されてあります。特に地震と津波に耐えた建物ですので、それらを後世に伝える重要性は誰の目にも明らかだと思います。さらに、それらの建物の多くは港町の景観をつくる資源でもあります。

それを建物所有者だけの判断で解体してしまっていいのでしょうか?

私は、古い建物を解体するため、その町の風景を守りたいと思う者を説得しなければならない時代ではないかと思っています。今始めないと、先人の知恵が詰まった古い建物が無くなってしまいます。この損失は極めて大きなものになるでしょう。

豊田設計事務所は、江名・中之作地域の町並み保存にこれからも協力していきます。

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2011年09月15日

残された町

中之作は福島県いわき市にある小さな港町です。小名浜港のすぐ北に位置し、古い街道に面した細長い町並みと、小さな袋小路の路地で構成されていて、港の端にたつと集落全てが視界に入ります。

なんて小さい港町の風景なんだろう。

小名浜で生まれ育ち、中之作の町中を通り過ぎたことは数えきれない程あるのに、初めて防波堤の端に立って港町を風景として眺めたのは去年のことでした。

899.jpg

ダイエット目的で始めたサイクリングでしたが、自転車の速度だから見える風景や、クルマでは入り込めない路地裏探検など、その魅力に取り憑かれ、すぐに友人を誘い自転車散策の楽しさを共有していました。

こんな小さな町なのに、今回の地震と津波に耐えて残っています。津波の向きや防波堤の配置など幾つかの奇跡的な偶然が重なったことも事実ですが、同じ町にある海を埋め立て造成した集落は壊滅的な状況です。そのすぐ近くに築200年の商家などを含んだ集落が力強く残っています。つまり港より少し高い位置にあるその街道は200年前からその位置にあったはずです。これが当時の防災意識だとしたら、この町は残るべくして残った町なのかも知れません。

震災に耐え半年が経過した今、この町の風景が壊滅的なダメージを受けようとしているのです。

中之作の周囲には津波により大きな被害を受けた地域が連続していて、それらの地域の瓦礫や残された建物の解体処分を行政が無償で行っています。津波の被害を受けた地域でこの制度はとてもありがたいものです。

「今、解体しないともったいない」
不思議な空気が、津波に耐えたこの小さな港町に漂っています。
それぞれの建物所有者に悪意はありません。解体に同意するかしないか、それ以外の選択肢が無い状況なのです。
解体以外の選択肢が無い地域の中にひっそりと残された町。この奇跡の町を襲う悲劇だといえます。

津波と地震によりダメージを受けていますが、まだ使える古い建物が解体さえようとしているのです。ボクたちは港の風景を保存するための団体を立ち上げました。「中之作プロジェクト」です。勢いで定款と印鑑もつくりました。更に、文化庁に活動資金の申請もしました。地域の町づくり協議会を巻き込み、保存のための次の手も検討中です。

どんどん設計の仕事から遠ざかっているように思えるかもしれませんが、実務もしっかりやっています。本当ですって!

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追記:
震災で傾いてしまった建物を壊さないで直す取り組みを、
近日中に3件実施します。
「今、壊したらもったいない」
この町の空気を変えることができたら嬉しいです。

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2011年09月06日

不採択でした

今年の6月末が〆切りの補助申請がありました。かなり時間を割いて密度の濃い書類ができたと浮かれていたのですが、残念ながら不採択でした。

この補助金は2年前に2度申請してどちらも不採択でした。かなり悔しかったので、いわき市の補助を受けていわきの気象条件に合った家づくりのための基礎資料を作成し、モデル住宅も建設し、これでもかってほどの提案書を作成したのですが、ダメでした。ちょっと自信がありましたので、落ち込んでおります。

今月2回めの募集がありますが、これ以上の提案は予算を無視しないとできないんです。潮時かもしれません。

この補助金を待っていたお客様に連絡するのが辛いです。

ちなみに申請したのは、
「平成23年度(第1回)住宅・建築物省CO2先導事業」です。採択プロジェクトの決定についてはこちら
何度見ても載っていません。


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追記:
この後、負けが混みそうな気配がします。
そんなときは、背中を丸めて小さくなるのが基本です。
止まない雨はないのであります。

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2011年08月25日

解体工事

「赤井の家」の断熱改修工事が始まっています。

aka03950.jpg

この建物は私が所属するNPO法人 新住協で採択された断熱耐震同時改修の補助金を受けていますので、かなりの補助を受けることができるのですが、基準が厳しく、現場で「まあいいか」なんてことは許されません。建物の耐震性能を確保し、省エネや耐久性にも配慮する改修工事をきちんと行うことが補助の条件です。

建築基準法はこれまで何度も改正されています。昭和50年代はじめに木造住宅の基準が大幅に見直され、建物の耐力壁(筋交い)の必要量が増えています。しかし、その取り付け方法に対する基準がかなり曖昧のままでした。平成12年の改正で筋交い金物の設置が義務づけられるまでの間の建物は、地震に堪えるはずの耐力壁の固定が不十分な可能性があります。もちろん耐力壁量の基準が変更される前の建物は、現在の基準と比べて耐震強度不足の可能性が高いです。

この時代の建物を壊さずに改修するなら、新築建物に負けないレベルまできちんと直すことが重要になります。住宅の改修というと、表層だけをきれいにきれいに直す「表層改修」や、お風呂、トイレ、台所などを新しくする「設備改修」が改修工事が一般的ですが、「赤井の家」で行う改修工事は耐震性能と省エネ性能まで確保する「性能改修」です。大きな地震で歪んだ建物や揺れがひどくなった建物なども改修可能ですので「安全改修」と呼べるものかもしれません。

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家族の増加に会わせて増築を繰り返した建物ですが、今回の改修では大幅に減築します。

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追記:
大きな建物は家族の増加など、将来の変化に対応できますので魅力ではありますが、
今回の敷地には居住可能な別棟が既に存在します。
そんなことも考慮して、大幅減築案を採用しました。

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2011年08月24日

内覧会のお知らせ

「絵本の家」が間もなく完成です。
今回も完成内覧会を行います。

日時:8月27日(土)28日(日) 午前10時〜午後4時

案内01.jpg
クリックで拡大します。

建物内部は、小さいお子さんが思わず走り出してしまう楽しい作りになっていますが、今日まで大切につくり上げた建物ですので、乱暴に扱われると困ってしまいます。当日は会場にはスリッパと手袋を用意します。小さい子にも着用していただくことになりますが、ご理解ください。


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追記:
床面積20坪の小さな家に2,000冊もの絵本が収納されます。
空間の広がりを体感して下さい。

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